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【下の立場の参加者は自由に意見を言わないのが当たり前】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
より良い結論を出すために望ましいのは、会議で活発に意見が出ることです。
実際には立場の低い人や、年齢や社歴の若い人は意見を言わないものです。
どうすれば良いでしょうか?


より良い議論をするために、会議には多様な参加者が必要です。
当然肩書や立場、年齢や社歴にもばらつきがあります。
会議では、このような多様なメンバー構成で、自由に意見交換することが望ましいです。
当然ファシリテーターは、全員が自由に意見が言えるように働きかけます。
それでも、全員から自由に意見を引き出すのは簡単ではありません。
日本人には立場をわきまえることが美徳とされ、染み付いているからです。
ワーク・ブレイクダウン・プログラムでは、ファシリテーターが積極的に働きかけるだけでなく、自由に意見が出せる状況を作り出す工夫をすることを勧めています。
一つには、ファシリテーター自ら、こんなことを言っても良いのかと思われるような極端な意見やアイデアを、例として挙げることです。
もう一つは、参加者の中の最も立場の高い人に協力をお願いすることです。
立場の低い人の発言に対し、興味深いなどとプラスの評価を表明したり、思い切って発表したことをほめたりすることをお願いします。
そして最も大切なことは、立場の低い人が発言した時に、上位の人の否定的なリアクションへ適切な対処をすることです。
具体的には、
・最も上位の人から、プラスの評価を表明してもらうようにファシリテーターが促す
・否定的なリアクションをしている人に発言を求める
などの方法があります。
立場の低い人が委縮するほど否定的なリアクションが露骨な場合は、注意や指導することも必要です。
いずれにしても、タイミングを逃さないで対処することが重要です。
参加者全員が、自由に意見を言える状況は自然に出来上がることはありませんし、維持出来ることはありません。
そして、その状況を作り、維持するには、適切に対処しなくてはならないのです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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