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【自然発生しているコミュニケーション不全】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
緊急事態の最中、経営者と社員との間で起こっている問題があります。
それはコミュニケーション不全です。


新型コロナウイルス拡散を抑制するため、緊急事態宣言が出されています。
自粛が求められていることもあり、会社での日常も通常とは違っている会社が多くあります。
そこで起こっているのが、経営者も従業員との間のコミュニケーション不全です。
コミュニケーションは双方向のものです。
単純に、一方から他方へ情報を伝えれば成立するものではありません。
通常では、伝えられた側が内容を理解出来なければ、さらに説明を求めるでしょう。
伝えられた側が不満を感じたり、納得していないケースでは、それを伝える側が察知することも出来るでしょう。
このように、どの会社でも通常の状況であれば、最低限必要なレベルのコミュニケーションが成立する仕組みが出来上がっているものです。
ところが、今は状況が違います。
直接顔を見て伝える機会が少なくなっている会社も多いです。
特に中小企業では元々直接面と向かってのコミュニケーションが中心です。
そこで多くの会社でコミュニケーション不全が起こっています。
一番多い、経営者から従業員に何かを伝えるケースについて考えてみます。
経営者が従業員に対して文書やメールでは伝えることは出来ても、顔や表情が見えない分、従業員が理解出来ているかどうかや、どのように受け止めているかを察知することが難しいです。
察知出来ないので、補足で説明することも、受け止め方に応じてフォローすることも出来ません。
本当に伝わっているのかどうか、伝えている経営者も不安を感じています。
また、従業員も、経営者が察知してくれないので、直接伝えなくてはなりません。
直接伝えるのは不慣れなことなので、伝えることを諦めるかもしれません。
しかし十分に理解も出来ず、不満も聞いてもらっていないままなので、不満が溜まります。
また理解出来ていないことや不満を伝えようとしても、直接伝えるることにも慣れていない従業員も少なくありません。
伝えることに不慣れなために、うまく伝わらないことも増えるでしょう。
伝えられた経営者が不愉快に感じることも起こるでしょう。
通常であれば成立していたコミュニケーションも、成立しにくくなっています。
そのことを認識することが大切です。
さらに会社の現状、今後の方針などは従業員にとって自分の先行きに影響を与えることです。
従業員は平常時以上に経営者が考えていることを知りたいと思っています。
この従業員の思いにも応えることが求められています。
非日常と言える今は、今まで通りのコミュニケーションの方法、内容だけでは不十分です。
意識してコミュニケーションの形を変え、伝える内容を増やさなくてはなりません。
そして、それを実践しているのも現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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