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【会議は議論の場になっていますか?】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
会議は議論の場のはずです。
しかし、そうではないことが多くあります。


会議を主催する人に、
何のために会議を開くのですか?
と聞くと、多くの人が、議論をするため、と答えます。
正当な開催理由です。
そして、多くの会議では、あるテーマについて議論するために参加者に出席を要請しています。
これも真っ当なことです。
ところが、会議に参加している人のほとんどが、議論の場になっていると考えていません。
会議の実態を聞いていくと、議論の場になっていない会議がほとんどです。
実際には、主催者が伝えたいことを伝える場になっています。
いくつか私が見聞きした例を挙げます。
ある会社の営業会議では、目標が未達の部署や社員が叱責される場になっています。
主催者は、叱責しながら、すべきことを参加者に徹底させています。
また、未達の場合、どのような扱いを受けるかを知らしめることで、プレッシャーをかけています。
そこには議論はありません。
ある会社の企画会議では、参加者に意見を出すことを求めています。
もちろん、その場では議論がなされます。
しかし、そこで出た結論が採用されることはありません。
今までに出された方針などに疑問が出て、代案が出ても同じです。
最終的には主催者の誰かか、上席の管理職の考えが、決定事項として伝えられるだけです。
ここでの議論は、意味がありません。
実態は、上のような内容であっても、会議として開催されるものは多くあります。
そして参加者は、議論する場ではないと分かった上で参加します。
参加者の本心は、どうでしょう?
どうせ採用されないならば、意見など聞かないで欲しい。
伝えたいことがあれば、きちんと伝えれば良い。
議論しないのならば、会議のようなもっともらしい名前を付けて集めないで欲しい。
いずれにしても、参加者が業務で忙しい中、優先して時間を作る価値がないと考えています。
意見を聞くならば、出た意見をきちんと扱う
議論の余地がないならば、決定事項としてきちんと伝える
これが出来ているのも、現場力の強い会社の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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