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どこが非効率か分からない?

経営者の現場力

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
業務の効率化はどの会社にとっても重要なテーマです。
しかし、簡単ではないようです。
経営者の現場力

業務の効率化が必要なのは分かっているけれど、どこが非効率なのか分からない。
この言葉は、業務改革が進んでいない会社に対して行われたアンケートで、進まない理由についての回答のトップ3に入っていた言葉です。
この複数回答のアンケートでは半分近くの会社が、自社のどこが非効率なのか分からないと回答していました。
非効率な部分がが分からなければ、非効率の解消や改善は出来なくて当然です。
では、なぜ自社の非効率なところを見つけるのは難しいのでしょう?
誰でも不必要に手間がかかることをしたくありません。
日々の業務の中で、無駄や非効率なことは無くそうとしているものです。
今でも手間がかかると感じているものがあるかもしれません。
しかし、必要なものであればやめるわけにはいきません。
そのため、出来るだけ効率的に行うように工夫してきたはずです。
このような改善を積み重ねて出来上がっているのが、今の業務の進め方です。
さらなる効率化を求められても、出来ることはしてきたのです。
もう手を着ける所がないと思えます。
また、今の業務の進め方は、自分だけでなく今まで業務に関わってきた先輩社員たちの努力と工夫の成果です。
先輩たちの中には、役職者に昇進している人もいるはずです。
今のやり方を否定することは、自分だけでなく、先輩たちの努力や工夫を否定することにつながりかねません。
この一種の遠慮も、新たな改善点を探し、方法を見つけることを避ける気持ちにさせているかもしれません。
何よりも日頃から改善や改良を積み重ねた成果として出来上がっている今の業務の進め方です。
先輩や上司への配慮もあるかもしれませんが、もう改善の余地がないように見えるのは本当だと思います。
このような状態の中で、現場の従業員にさらなる効率化を求めても難しいです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
そのヒントは先ほど出ていた、従業員が手間がかかるけれど必要なのでやめるわけにはいかないと思っていることにあります。
中には複数の部署にまたがり、会社全体の仕組みに組み込まれたことも、やむを得ないことと考えられているかもしれません。
あまりに当たり前に必要だと思っているため、やめること、なくすことを思いつくこともないかもしれません。
つまり、従業員とは全く違う視点が必要なのです。
このような視点を社内で持てるのは経営者だけです。
そして、このような視点で考えても良いと従業員に指示出来るのは経営者しかいません。
本当に非効率な部分は、今までの延長線上では解決しません。
つまり、改善や改良を超え、変革のレベル、言い換えると抜本的な効率化への取り組みは経営者しか推進出来ないことが多いのです。
変革を起こす必要がある場合は、経営者が果たす役割はより多く、大きくなります。
だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。
そして支援したいと思っています。
応援しています!

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