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メモを取るか取らないか、それとも・・・

卓上に置かれた沢山の付箋の付いたノート

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

私は社会人になってすぐ、仕事を教わる時、メモを取るように言われました。実際にはメモを取る人もいれば、取らない人もいます。どこに違いがあるのでしょうか?

最近の方がメモを取らない人が増えている気がします。もちろん私の世代でもメモを取らない人もいました。ただ増えているのを実感しています。

今はコンサルタントという立場なので、現場では結構細かい所でも、遠慮なく突っ込みます。メモを取らない人にも突っ込みます。突っ込むというのは、注意したり指導するのとは違います。その行動を取っている理由を聞くのです。

すると、メモを取らない理由はさまざまなようです。メモを取らなくても、きちんと覚えられるので取らないと言う人もいます。面倒なので取らないと言う人もいます。メモを取りたいと思っているけれど、うまく取れず、教わるスピードについていけず、迷惑をかけそうなのでメモを取るのを諦めている人もいます。

理由はそれぞれですが、実際にメモを取ってもらうと、うまく取れません。メモを取る習慣がないので当然です。これは学校での学習環境が原因にあるように思っています。先生が板書したものを書き写さなくても、写メで撮れば記録は残ります。授業中にメモしたり、ノートにまとめ直さなくても、きれいにまとめたものが本として売っていたり、ネットで手に入ります。つまり、自分でメモを取る必要が圧倒的に減っているのです。

メモを取ることは、理解を深めるには効果があります。メモを取ろうとすると、真剣に理解しようとして聞きます。後でメモを元にまとめようとすると。自分が何が分かっていて、何がわかっていないかが分かります。

実際に教わったことを使う時にも役に立ちます。記憶があいまいでも、メモを見れば思い出すことが出来ます。メモを取り、まとめた時には分かっていると思っていたことで、分かっていなかったことにも気づけます。

メモを取ることは、教えてくれる人への敬意や配慮、思いやりでもあります。教えるには労力も時間もエネルギーも必要です。覚えておらず、メモも取っていなくて以前教えたことを再度教えて欲しいと言われると良い気持ちはしません。さらに再度教えるとしたら、それだけ時間を奪われます。きちんとメモを取らないで、覚えていないからと再度教えて欲しいと頼むのは、相手の時間を奪っていることと同じです。

もちろん、後で教わりに行って良いこともあります。現場で使わないと分からない部分と、状況に合わせた応用の部分です。これらの質問が出来るのは、以前に教えたことを覚えているか、メモを取っているからです。

現場では記憶力に自信があるからとメモを取らない人もいますが、意外と抜けていたり忘れていることも多いです。そして再度聞きに来ます。そんな時には、メモを取るように助言します。

人にしていることを止めさせたり、していないことをさせるのは簡単ではありません。メモ一つ取るかどうかも同じです。それでも社員の育成のためには必要なことです。メモに限らず、社員育成の推進は経営者に依るところがが大きいです。本当に経営者は大変です。

だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。応援しています!

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