神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
経営者のちょっとした言動に従業員が大きく反応することがあります。
何が起こっているのでしょうか?
経営者の言動には、経営者が思っている以上に従業員は敏感です。
特に、何か普段と違った言動には敏感です。
今までと違うレベルや内容の指示をすると、それなりに反応するの想定出来ると思います。
しかし、それほど大きなことだと思えないことに対しても敏感に反応します。
例えば、
普段と比べて、従業員に多く話しかける
普段と話す時の声のトーンが違う
表情がいつもと違う
などです。
経営者が何か普段と違った言動をすると、従業員の頭に浮かぶのは、なぜ?という疑問です。
何か理由、言い換えると、何か意図があると感じるのです。
そして、身構えます。
そして、その意図がはっきりするまで警戒態勢に入ります。
もちろん、従業員によって個人差があります。
ちょっとした変化に対して、深読みし、過敏に反応する従業員もいます。
よほど大きな変化でなくては、気付かない従業員もいます。
経営者からすると、意識して変えている時もあれば、特に意識していない時もあるでしょう。
意識して変えている時は、従業員に何か感じて欲しいことや、伝えたいことがあるはずです。
しかし、経営者が意図した通りのことが伝わっているとは限りません。
反応を観察しながら、意図がきちんと伝わっているかどうかに注意を払う必要があります。
問題は、経営者本人が特に意識していない言動の変化です。
本人が意識していなくても、従業員は変化を敏感に察知します。
そして、その変化の意図を読み取ろうとします。
いずれにしても、従業員が読み取った意図が、従業員の気持ちや、経営者と従業員との関係に影響を与えます。
これが重要な点です。
経営者が思ってもいないことが、伝わってしまっていることがあるのです。
それが良い影響を与えることもありますが、悪影響を与えることもあります。
意図の伝達と読み取りは、言葉に出すなどの明確に行われているコミュニケーションでないだけに、注意が必要です。
気が付かない内に、問題を起こすレベルになっていることもあります。
経営者は従業員が経営者の言動から常に意図をくみ取ろうとしていることを意識する必要があります。
そして、経営者の言動から従業員が読み取った意図は、さまざまな影響を与えるので、従業員の言動や表情に注意を払う必要があります。
意図していないことが伝わることで、問題が起きて本当に困るのは、事業を統括している経営者です。
自分自身の言動から伝わる意図の重要性を認識し、意識しているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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オフィス・ビブラビのサービス
執筆者、長尾洋介のプロフィール
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
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