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耳にタコが出来ると言われても

育成指導の図

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
経営者は何度も同じ注意や指示を従業員に伝えることがあります。
そのことで、耳にタコが出来ると不満をもらす従業員がいます。

従業員の経営者に対する不満の1つに、同じことを何度も言う、ということがあります。
いわゆる、耳にタコが出来る、です。
以前にも聞いたことで、しかも何度も聞いていることなので知っている話です。
従業員からすれば、また同じことを言っている、と感じるものです。
誰でも同じ話を聞かされるのは面白くありません。
内容を知っているからです。
しかし、経営者から従業員に伝えていることの中で、同じことを言っているものは、指示や注意が多いです。
その対象は、社員の安全や商品やサービスの質、法律や規制に関わることです。
内容は多岐にわたり、細かいことが多いです。
しかし、その全てを徹底しなくてはならないことです。
ところで人は、一度言われれば分かるのでしょうか?
確かに、理解しているでしょうし、覚えていると思います。
では、ずっと忘れないでいるでしょうか?
ずっと言われたことを守り続けることが出来るでしょうか?
経営者に再度言われれば、従業員は以前にも聞き、知っている内容だと思うでしょう。
しかし再度言われたことで思い出した従業員も少なくないものです。
そして、従業員本人も、現場で指示に従っていないことや、注意を守っていないことに気付きます。
経営者が求めているのは、指示や注意を覚えることではありません。
指示を実行し、注意したことを守ることです。
しかし、指示通りにしていない場面、注意したことを守っていない場面に出会うことがあります。
それは滅多にないことかもしれません。
それでも徹底出来ていないことに変わりありません。
人は忘れていなくても、時には忘れたり、なおざりにしてしまうことがあるものです。
徹底してもらう必要のある大切なことであれば経営者は従業員に何度でも伝えなくてはなりません。
たとえそれが従業員の不評を買うことが分かっていてもです。
だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。
そして支援したいと思っています。
応援しています!

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