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都合良く情報を切り取る恐さ

現場力強化の画像

2022/02/16 情報を更新いたしました。

現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビです。
ブログを訪問いただき、ありがとうございます。

先日、ある雑誌の記事を読んでいると、著書も出版されている有名なベンチャー企業の創業経営者のインタビューが載っていました。
そこに書かれていたことは私の実体験でも感じることの多い内容でした。
発言や文章の一部分が独り歩きすることです。

発言や文章の一部分を切り取って、引用されたり、紹介されたりして、バッシングを受けることはよくあります。
ブログの炎上もその一例のこともあります。
要は「揚げ足取り」です。

この記事の経営者の場合は批判されているわけではありません。
むしろその経営者を信奉している反応です。
その中には、著書の一部分に共感を得た読者が多かったようです。
そして、その社長を見習って、自分も同じことをしていきます、と言ってくれるそうです。
嬉しい気持ちはありながらも、危うさを感じているという記事でした。

といのも、その一部分だけを切り取ってしまうことで、本来の意図と違うように受け取っている人が多くいることが分かったからだそうです。
どんなエピソードも、アドバイスもノウハウも、そこには背景や前提があります。
著書の中には書いてあるのですが、背景や前提が見事なまでに無視されているそうです。

最近は、便利な時代です。
ポイントだけをまとめた書籍やネットの投稿が簡単に手に入ります。
しかし、原著のページは無駄にあるのではありません。
背景や前提など、必要な情報があるからそれだけの分量なのです。

さらに、それぞれのフレーズは文脈の中で意味を持ちます。
自分自身が全体を読んだ中で、ポイントをまとめるのは意味がありますが、他の人がまとめたポイントだけを読んで本来の意味が理解出来ることはないのです。

  • ポイントだけをまとめたもので分かった気になる
  • 原著を読んでも、自分の印象に残ったキーワードやキーフレーズだけを拾い読みする

いずれも、それで分かった気になったら危険です。
人は関心があること、共感出来ることに目が止まりやすい傾向があります。
そのことを忘れずに情報は入手し、活用することが重要なのです。

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