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【社員が指示しても実行しない理由】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
社員に指示しても実行しない。
なぜでしょうか?


経営者は社員に実行を指示する立場にあります。
何か指示した時、特にそれが新しい試みなどの時、なかなか期待したように社員が動いてくれないという話をよく聞きます。
では、なぜ実行しないのでしょうか?
それは、嫌だからです。
嫌という言葉が強すぎるかもしれませんが、少なくとも避けたいのです。
給料をもらって働いているのだから、指示されたことに従うのは当たり前です。
経営者がそのように思うのも当然です。
一方、社員もそのことは分かっています。
しかし、嫌だから、出来ればしたくないのです。
新しいことをする場合、試行錯誤が必要となります。
試行錯誤は、失敗しながら改善したり改良することです。
まず、その失敗が嫌なのです。
社員の中には、元々チャレンジすることが好きなタイプの人もいます。
そのようなタイプの人でも、仕事となると試行錯誤には後ろ向きです。
仕事は趣味ではありません。
趣味ならば失敗しながら努力して、出来るようになるプロセスも楽しめます。
しかし仕事の場合はどうでしょうか?
最終的に求めれれている成果が出せない場合、責任を感じるでしょう。
試行錯誤の過程で当然起こる失敗が元で、能力を疑われることにも不安も感じるでしょう。
実行しない場合、その理由を尋ねると、さまざまな理由が出て来ると思います。
しかし、それらのほとんどは自己弁護で、表面的な理由です。
根本にある理由は、仕事の上で失敗することが、安心ではないことです。
不安なのです。
新しいことに取り組む指示に従ってもらうには、この社員の不安を払拭するための対処を考えなくてはなりません。
途中の段階での失敗と、最終的な結果への責任への不安感を払拭することが必要なのです。
これが出来れば、少なくともブレーキは外れます。
しかし、それだけではアクセルは踏んでいません。
具体的にどうすれば良いかは、業種や職種、そして組織文化によります。
それでも、社員が不安を感じず、前向きに新しいことに取り組めるのは、現場力の強い会社の特長の1つです.
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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