ビブラビ記事一覧

派閥の解散で解決するか?

黒板を見てじっくり考える男性

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

自民党のパーティー券問題が話題です。どんな解決策が良いのでしょうか?

私はブログで、政治や信条について書くつもりはありません。実際、特定の支持政党はありません。今回、ブログでこの話題に触れようと考えたのは、ビジネスで解決策を考える上で参考になると思ったからです。

パーティー券の収入を裏金として利用していたことが問題となっています。この裏金の流れを派閥が主導していたとの疑惑があります。そこで出てきているのが派閥への批判です。そして、派閥の解消が解決策として挙げられています。

元々派閥にはダーティーなイメージがあります。閣僚の任命やポストの割り振りに派閥の意向が影響していると言われています。政治資金パーティーは資金集めの温床として批判する声も多く聞かれます。

派閥を解散したり、パーティーを止めるという方法はインパクトがあります。しかし、問題は解決するのでしょうか?

多分、解決しないでしょう。

複数の人がいれば、その中にグループは自然にできるものです。これは学校のクラスの中に仲良しグループがいくつもできるのと同じです。気の合う人のグループができ、その中に必ずリーダー的な人が現れます。さらに新しい人が入って来る集団であれば、新しい人が入ってくれば、前からいた先輩たちが面倒をみるでしょう。面倒をみてもらった人は、先輩に恩義を感じるでしょう。さらに、気の合う人が集まっているグループなので、お互いに助け合うでしょう。人が集まる場ではグループができるのは自然なことです。今の派閥を解散しても、いずれ違った形でグループはできていくでしょう。

また、政治資金パーティーも資金集めの面が目立ちますが、それ以外にも意味があるでしょう。例えば、政治家が自分の考えなどを直接伝える機会になります。困っていることや要望など、国民の声を国民が直接伝え、政治家が聞く機会にもなります。このような機会をなくしてしまえば、さらに政治家と国民との距離があいてしまい、一部の利権を求める支援者の声しか届かなくなるでしょう。

今回のケースでは、本丸である資金の流れの部分に手をつけることが良いと考えています。詳しいことは分からないので具体的には言えませんが、概要で言えば、資金の流れを全て記帳し、公開するなどの方法で第三者もチェックできるようにし、違反した場合の罰則を決めればよいのではないでしょうか。

解決策を考える場合、本当の原因に手をつけるのが最適とは限りません。しかし今回のケースでは、直接原因となる部分に対策を行う方が良いでしょう。今挙げられている対策は、パフォーマンスとしては効果的だと思いますが、そもそもの問題を解決する方法としては、その効果は期待できないと考えています。

最適な解決策を考えるのは簡単ではありません。表面化している問題に対処しても、原因がなくなるわけではないので、再度問題は起こります。原因に直接対策を講じられないケースもあります。そもそも真の原因を見極めることが難しいこともあります。それでも真の原因を突き止め、出来れば真の原因に対して対策を講じるのが最も望ましいのです。

会社に問題が起こった時、これに先頭に立って対処しなくてはならないのは経営者です。本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

応援しています!

無料レポート公開中

無料レポートを公開しています。

無料レポートのダウンロードはこちらから

最新のレポートは、「従業員の能力を伸ばす」(2024年1月発行)です。

無料メールマガジン配信中

最新情報や会員限定の情報などをメールで無料配信しています。

登録などに関する情報はこちらから

アーカイブ

オフィスビブラビ公式Facebook

PAGE TOP