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【ミスをした部下に対して上司が求めていること】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
人である限り、ミスをすることがあります。
それを上司から伝えられた時、どのように対応すれば良いのでしょうか?


ミスが原因で望ましくないことが起こることは、誰にとっても嫌なことです。
ミスをした本人だけでなく、管理者である上司にとっても同じです。
望ましくないことが起こっていることが耳に入り、担当者に伝える時、上司が上機嫌であることはありません。
比較的朗らかな調子で伝える上司もいるでしょうが、しかめっ面か真顔、あるいは怒った顔をしていることが多いと思います。
このような場合、どのような対応をしますか?
一番多いのは、反省の姿勢を示すことのようです。
あわせて、上司や会社に迷惑をかけたことを謝罪することも多いようです。
ところで、反省の姿勢を示すのは、本当に反省しているのでしょうか?
実際は、ひどく叱責されないためではないでしょうか?
もし、反省の姿勢を示した後、自分の落ち度が小さいことを説明しているとしたら、本心は叱責を避けるためだと言えます。
聞いている上司には、言い訳にしか聞こえません。
反省の姿勢を示した後、全て自分の責任ですと、責任を引き受けると、どうでしょう?
これはこれで潔い態度です。
厳しく叱責されるかもしれませんが、本当に反省していることが上司に伝わるかもしれません。
ところで、これらは上司が本当に求めていることでしょうか?
現場力の強い現場の管理職が求めているのは、まず担当者として責任を認めることです。
当然、責任を引き受けるのですから謝罪し、反省の姿勢を示すことも大切です。
しかし、それ以外で求めていることは、他にあります。
それは、再発を防止することです。
ですので、全面的に責任を認めるだけでは不十分です。
同じ問題が起こったとしても、原因となった部分は、いつも同じではありません。
今回はどこに問題があったのか?
問題の原因となった箇所で同じミスを起こさないために何が出来るか?
これらをミスをした本人が考え、共有することを上司は求めているのです。
さらに、そのミスの再発を防止するために、上司が出来ることも知りたいと思っています。
今回ミスした部下だけでなく、他の部下も同じミスをしやすい状況があるかもしれません。
ミスは失敗ですが、それを経験として生かすことも大切です。
その姿勢を上司も部下も持ち、実際に出来るのも、現場力の強い現場の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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