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【理想のリーダー?】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
経営者や管理職は組織のリーダーです。
では、理想のリーダーとはどんなリーダーでしょうか?


以前のように上意下達では組織が動かなくなっています。
構成員を束ねる立場にある経営者や管理職の多くも、どのようにリーダーシップを発揮すれば良いのか悩んでいます。
リーダーシップの研究が流行り、関心を持つ人が増えているのも当然です。
多くの成功したリーダーの事例が紹介され、研究され、モデルとして提示されています。
研究によっては、1つのスタイルを理想のリーダー像として勧めているものもあります。
しかし多くの研究は、さまざまなリーダーシップの執り方があるとしています。
組織の動かし方には幅があります。
極端な言い方をすると、箸の上げ下ろしまで細かく決めるやり方から、全て現場や社員に任せるやり方まであります。
実際には極端な例は存在しません。
どんな組織も両極端なものの間にあり、どちら寄りかの差があるだけです。
組織の動かし方を考える時、最初に考えなくてはならないのは、業種や職種による違いです。
業種で言えば、金融機関とIT関連の会社では、自由度が違います。
職種で言えば、製造現場や会計と、クリエイティブな部署や営業とでは、現場に与えられる自由度は違って当然です。
しかし同じカテゴリーの中にあっても、許容される幅はあります。
その幅の中で、どの程度制限し、自由を認めるのかを最初に決めなくてはなりません。
つまり軸を決めるのが最初にすべきことです。
次に考えるのが、具体的なスタイルです。
これにはリーダーの指向が影響しますが、軸に合ったスタイルでなくてはなりません。
そして、スタイルに合った仕組みを作り、運用していくのです。
多くの現場を見ていて気付くことは、整合性が取れていないことです。
先ほどの軸、スタイル、仕組みがかみ合っていないのです。
最初からかみ合わない組み合わせを選んでいることが原因のこともあります。
いずれかが揺らいだり、ぶれたりすることが歪みを生んでいることもあります。
何か1つを変えたことで、かみ合わなくなってしまっていることもあります。
どんな組織やチームにも合う軸やスタイルはありません。
その組織やチームに相応しいスタイルを選ぶこと、選んだスタイルで組織を動かすことが重要です。
それを推進する人の力がリーダーシップなのです。
適切な軸やスタイルや仕組みを選び、運用することが出来るのが理想のリーダーです。
そしてそれを実践出来ることも、経営者や管理職に必要な現場力の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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