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求む一発必中?

海辺の険しい道を走る2人

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

これをやれば絶対にうまくいく!そんな策を知りたい人というが多くいます。

コンサルタントをしていると、どんな戦略を採用すれば良いのか、どんな対策が良いのかを尋ねられます。経営者がコンサルタントにするのですから、当然の質問です。そして、その答えをコンサルタントは持っている、答えを知っているからコンサルタントをしていると思っている人が多い気がしています。

ビジネスで、そんな一発必中の戦略や対策はありません。

このように答えると、仕事を任せてもらえない可能性が高いことは分かっています。しかし、無いものは無いので、正直に答えるようにしています。

ユニクロで成功した柳井氏は新規事業は一勝九敗で勝率一割だと言っています。マイクロソフトが行なったマーケティング対策の内、期待通りの結果が出たのは三割だと公表しています。いわゆるトップ営業マンの商談成約率は四割弱です。これがビジネスの現実です。

もちろん、うまくいく確率の高いものもあれば低いものもあります。成功事例の多い、うまくいく確率が高いものであっても、前提条件が違えば結果は違うものになります。それでも、成功率100パーセントの方法があると信じている人が多いようです。

実際には、一発必中のものがあると信じたいのかもしれません。誰でも確実に結果を出したいと考えます。そもそも日本人は完璧主義で、ミスや失敗を許さない土壌があります。しかも望む成果が出なければ、そのために費やした経費、時間、労力は無駄になります。協力してくれた従業員の気持ちも気になるでしょう。

しかし現実には、どの会社でも機能する対策はありません。その会社と状況に合った筋の良い、言い換えると機能する可能性が高い、つまり実行可能性が高く、実効可能性が高い対策を考え、試行錯誤するしかないのです。中には機能しないこともあるでしょう。それは仕方がありません。実行し、PDCAサイクルを回しながら検証し、自社で機能しないと判断すれば間引くしかないのです。

成果が出るかどうか分からないことをしている余裕がないと考える人もいるかもしれません。しかし、考え、創意工夫をしてチャレンジすることが、必要な能力、本当の力を身に付けるために必要なプロセスなのです。

このプロセスを進めるのは簡単ではないでしょう。しかし必要なことです。そして、これを推し進めることが出来るのは経営者しかいません。そしてそれをサポートするのがコンサルタントの役割だと考えています。

本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。

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