オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
ゴールを明確にすることが大切だと言われています。しかし、明確なゴールを持たないといけないのでしょうか?
ゴールをはっきりと映像化出来るように描くことが出来れば実現する可能性が高いと言われます。いわゆるビジョンです。そのことに異論はありません。ゴールが明確ならば、目指すゴールに向けて真剣に取り組むでしょう。明確なゴールには意味があります。
会社のゴールを決めるのは経営者です。経営者たるもの、明確なゴールを描き、社員を引っ張っていかなくてはならないと言われます。もし、明確なゴールを決め、発表したら、社員はどのように反応するでしょうか?
ゴールに向けて頑張りますと、顔を輝かせて欲しいと思うでしょう。しかし、そのような反応をする社員は少数でしょう。一方、そんなゴール目指すために頑張りたくない、と露骨に嫌な顔をする社員も少数でしょうが、同じくらいいるものです。そして大半の社員は、ただ冷ややかに聞いているでしょう。これが現実です。
そのような社員を鼓舞し、ゴールに向かって頑張らせるのは大変です。もちろん、経営者がどうしても実現したいゴールがあるのであれば良いです。去っていく社員もいるかもしれませんが、ゴールに魅力を感じて入社してくる社員もいるでしょう。しかし、掲げたゴールを変えると、一気に人心は離れていきます。ゴールを掲げて人を引っ張るには、どんなに困難があっても諦めず、実現するまで追い続けるだけの思いがなくてはなりません。
そもそも、そこまでの思いのあるゴールを持っている人は多いのでしょうか?
会社のゴールは公表するものですから、野心的であったり、理想的であったりして、魅力的なものが多いです。そのような魅力的なゴールは格好が良いです。しかし、それは本心でしょうか?人生をかけて追いかける覚悟と熱意があるのでしょうか?会社を経営するのであれば、持たなくてはいけないと言われ、必要に迫られてゴールを作った経営者が多いという印象を持っています。
そのような必要だからという理由で作ったゴールは、会社という組織を率いる上では、機能するとは思えません。それどころか、社員をまとめ、引っ張る上では悪影響も大きいと考えています。
経営者はこうあるべき、これをしなくてはならない、と言われることが多いです。しかし、本当にすべきこともあれば、する必要がないものもあります。そして、場合によっては、しない方が良いものもあります。明確なゴールは、その一つだと考えています。
明確なゴールを掲げなければ批判する人がいて、ゴールを掲げれば掲げたで、戦略や判断や指示がゴールに合っていないと批判されるのが経営者です。本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。応援しています!
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
提供サービス