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無知の知

真剣に研究に取り組む人たち

ビジネスパーソンに限らず、人は学ぶことが大切です。そしてもっと大切なのは学び続けることです。しかし、学びを止めてしまう人は少なくありません。

学ぶことの大切さを知っている人は多いです。そして向上心のある人ならば、積極的に学ぼうとします。多くの事を知り、学び、経験を積めば、多くのことが分かり、出来るようになります。そして、実績を上げることが出来るようになります。

ところが、多くのことを知れば知るほど、学べば学ぶほど、現場で分からないことが減っていきます。経験を積めば積むほど、対処出来ないケースが減っていきます。そして、実績を上げれば上げるほど自信を持つようになります。しかし、人とは自信を持つと傲慢になりがちです。つまり過信しやすくなります。

そもそも学ぶことは楽なことではありません。自信を持つようになると、学ぶことの必要性を感じなくなり、学ぶことに積極的ではなくなります。そこで、過去にうまくいったことを当てはめようとします。言い換えると、過去の成功体験に頼るようになるのです。

しかし、どのケースにも必ず違いがあります。状況や条件が全く同じケースはありません。過去に似たケースでうまくいったとしても、うまくいくとは限りません。うまくいったとしても、もっと良い方法があったかもしれません。過去の成功体験から離れることを意識することが大切なのです。

これは私のようなコンサルタントにも言えます。知っていること、過去にうまくいった経験は多いです。一見似ているケースには、過去にうまくいった方法を当てはめたくなります。しかし、それは危険だと思っています。関わる現場のことを一番分かっているのは、その現場で働いている人たちです。状況や条件を分かっていると思い込むと、違いを見逃すかもしれません。自分の知らない、もっと適切な方法があるかもしれません。そこで意識しているのは、

  • 先入観なく見ること
  • 現場当事者の目を活用すること
  • 過去に成功した得意な方法、ソリューションから離れること

などです。

実績があればあるほど、経験が豊富であればあるほど、本人も自信を持ちます。周囲からは頼られ、期待されるでしょう。しかし、過信してはいけないのです。状況も方法も分かっていると思うことが危険なのです。

アメリカのことわざにあるように、ハンマーしか持っていなければ、すべてが釘のように見えるものです。常にクリティカルに物事を見なくてはなりません。自分には見えていないことがある、自分の知らない方法があると思って、物事に取り組まなくてはなりません。そして、周囲の期待が大きくても、その姿勢を保ち続けなくてはなりません。無知の知、言い換えると、自分が無知であることを知っていることが大切なのです。そして、自分が無知であることを忘れないことが大切なのです。

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