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【複雑な仕事で頻繁に起こる問題】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
仕事の中には複雑なものもあります。
複雑な仕事に取組んでいると、頻繁に起こる問題があります。


どんなに複雑な仕事でも、処理可能なサイズにブレイクダウンされた作業やタスクに分解されます。
そして日々の中ではブレイクダウンされたものを処理していくことになります。
ブレイクダウンされた作業であっても、小さな判断を行って実行する、というプロセスを踏みます。
当然、作業の結果の質は、判断の質と、実行の質との両方によって決まります。
もちろん、作業の結果は実行の質に影響を受けます。
しかし、そもそも判断の質に問題があれば、作業結果が望ましいものになることはありません。
そして、日々行っている作業の結果の総体が、仕事の結果です。
作業の質が低ければ、そもそもの仕事の質も当然下がってしまいます。
仕事全体の質が低い場合、最初に行なった作業へのブレイクダウンと、作業の実行の質とのいずれかが原因箇所と疑われることが多いようです。
作業のブレイクダウンは誰が行ったのかはっきりしています。
作業の担当者の経験や能力も把握しやすいものです。
しかも2つ共、原因を特定の人に求めやすいという特徴があります。
しかし、特定の人に原因を求めても、多くの場合、根本的に解決することはありません。
では、どうすれば良いのでしょうか?
それは、作業の実行の前に行なう判断の質に注目することです。
各作業を担当する人の判断の質に問題があることもあります。
しかし実際に多いのは、仕事全体を考えると不適切な判断をしてしまっているケースです。
担当者に仕事全体を考える視点が欠けていることもあります。
また、仕事全体についての情報が現場に伝えられていないこともあります。
実際、仕事全体の情報が十分に伝えられており、それを踏まえていれば、不適切な判断をする可能性は低くなります。
また作業のブレイクダウンに問題があっても、作業担当者が気付きます。
気付いた問題をフィードバックする仕組みがあれば、影響が小さいうちにブレイクダウンの問題を解決することが出来ます。
仕事全体の質は、ブレイクダウンした個々の作業の中の判断のプロセスがカギを握っています。
判断のプロセスに注目し、そこでの気付きをフィードバックし、仕事全体を見直しているのも、現場力の強い会社の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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