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会社と社員との関係は?

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オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

会社に対する社員にとっての位置付けは以前と比較して大きく変わっています。会社と社員とは、どのような関係が良いのでしょうか?

以前、日本の中小企業の会社の特徴は家庭的なことでした。例えるならば、社長が父親で、管理職が親戚のおじさんで、先輩社員はお兄さんやお姉さんで、後輩社員は弟や妹、総務や庶務には親戚のおばさん、のような感じでしょうか。社長は、おやっさん、おやじ、などと呼ばれていました。

親しいかどうかは別にして、関係は近いです。ある意味厚かましく公私共に関わってきます。厳しいことも言われますし、うっとうしく、わずらわしく感じることもあります。しかし、何かあれば助けてくれます。つまり面倒見が良いのです。

最近は変わってきましたが、以前はご近所との関係も近いものでした。このような周囲との関係は、農業が中心だった日本の特徴から来ていると言われています。お互いに協力し、助け合うための関係です。

しかし、この関係は、権利と義務を明確に規定する契約社会では問題が多いものです。公私の区別なく関わってくれば、プライベートへの侵害になり、パワハラやセクハラになるケースも出て来ます。社員の誰かに何かあって助けるとしたら、それは他の人にとっての負担です。同僚が勝手に手助けすると労務管理上、あるいは職務規定上問題になる可能性があります。会社が命令するのも、手続きを踏まなくてはなりません。頼み、頼まれが、全て権利と義務に置き換わるのです。

ところが、根底には農業文化があり、持ちつ持たれつの関係に慣れている部分が残っています。これくらいは無理を言っても良いだろう、これくらいは許してもらえるだろうという契約関係から見ると甘えでしかない要求が行われることです。これは、会社から社員に対することもあれば、社員から会社に対することもあります。契約上、義務でなければ応える必要もありませんし、権利がなければ要求することも出来ません。それでも相手が応えてくれなければ不満を感じます。これが問題だと思っています。

契約関係では、要求出来るかどうは権利として、要求に応えるかどうかは義務として規定されています。しかし、規定されていないことも少なくありません。そして、杓子定規に規定通りでは、うまくいかないことも多いのが現実です。

ある意味、家庭的であるということは、多くのことが緩いのです。緩いから、困った時は経営者も社員に無理を言えます。契約から見れば逸脱していても、臨機応変にお互いに助け合う関係は、良い関係だと思っています。

しかし現実には権利以上のことを要求し、その要求に会社が応えなければ不満を訴える社員がいます。会社が社員に対して義務ではないことを要求すれば、契約内容を理由に平然と拒否されることも多いようです。お互いに緩いのであれば良いのですが、現実はそうではありません。

それでも日々起こる事態に対処するために社員に動いてもらうようにするのが経営者の役割です。本当に経営者は大変です。だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。そして支援したいと思っています。応援しています!

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