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100点は目指しても固執しない

海辺の険しい道を走る2人

努力したり、思い切ってチャレンジすることは大切です。当然、100%の結果や完璧を目指すでしょう。しかし、リアリティ重視の視点で見れば、結果に固執してはいけません。

目次

ビジネスに100%はない

ビジネスは確率の世界です。より確率を上げること、より完璧なものを作ることは目指せても、それが実現する世界ではありません。

例えば大リーグで活躍したプロ野球選手のイチロー選手がヒットを打つことにかけては並ぶ者がいませんでした。それでも100%の確率でヒットを打つことは出来ません。

ビジネスの世界では、トップセールスマンと言われている人がいます。トップセールスマンであっても、商談全てで制約出来るわけではありません。アプローチした全ての人と商談に入れるわけでもありません。

達人と言われる職人も、自分で思っている完璧な仕上がりには出来ないそうです。

そもそも、100%は現実的ではないのが、ビジネスの世界なのです。

100%の結果が出な くても恥じることはない

イチロー選手も打率は四割くらいですが、常に首位打者を争う位置にいました。セールスマンでは、商談に入った案件の四割成約できればトップセールスマンと言われています。匠と言われている職人が作ったものも、本人の評価は別にして、一般的な職人が作った物と比べるとレベルが違います。

これらの人は、100%の結果が出せていない恥ずかしい人なのでしょうか?

そんなことはありません。超一流として認められています。ただ、真剣に取り組み、超一流と言われるレベルの人でも、100%の結果は出せないのが現実なのです。懸命に努力し、チャレンジする限りは100%の結果になって欲しいと思うのは当然です。しかし、100%の結果が出なくても恥じることはないのです。

それでも100 % を目指す

一流と言われている人でも100%の結果は出せません。100%の結果が出せなくても、何も恥ずかしいことはありません。しかし、100%を目指さなくて良いわけではありません。

イチロー選手は、今日は二本ヒットを打ったから、この打席はヒットを打てなくても良いと思って座席に立っていたでしょうか?トップセールスマンは、この商談は成約出来なくても良いと思って臨む商談があるでしょうか?他の人の作品よりも良い物が出来そうなので、この程度で良いと思った物を作るでしょうか?

イチロー選手は全ての打席でヒットを打つことを目指すから四割近い確率でヒットが打てるのです。トップセールスマンは全ての商談で成約を目指しているから、四割の成約率を上げられるのです。職人は完璧な仕上がりを目指すから、常に人並以上の作品を作ることが出来るのです。

100点を目指す意味

イチロー選手はインタビューの中で言っています。

半分以上の打席でヒットが打てず、悔しい思いをしている。次は、どうすればヒットに出来るかを考え、取り組んでいる

高い結果を求めるからこそ、結果が出なかった時に、より強く悔しいと思います。そして高い成果を上げるために精進を続けます。その積み重ねが大きな差になるのです。

低い結果で良いと思っていると、もっと低い結果になります。悔しい気持ちも弱く、改善に取り組む必要性も強く感じず、毎回成果を出すことにも真剣さが足りません。

100%の結果は現実的に無理だと分かっていても、100%の結果を目指すから、高い結果が得られるのです。無理であっても100%の結果を目指さなくてはなりません。100点の結果には固執せず、常に100点を目指して取り組み続けることが重要なのです。それが後で大きな差を生みます。これが常に100点を目指す意味です。

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