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【伝えることが苦手な人の問題点】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
誰かに何かを伝えることが苦手な人が多くいます。
何が問題なのでしょうか?


多様性に対応することが求められる社会では、以前のように以心伝心に頼ることが出来る部分は少なくなっています。
そこで、きちんと伝えなくてはならないことが多くなっています。
ところが、伝えることが苦手だと感じている人が多くいます。
さらに、現場で多くのビジネスパーソンと意見交換などをしていると、本人には自覚がなくても伝えるのが下手な人もいます。
伝えることが苦手な人には、どんな問題があるのでしょうか?
私の現場での経験から気付いたことが、問題点を知るヒントになります。
伝える人が苦手な人の多くや下手な人から話を聞く場合、ただ一方的に聞いていても、話が見えないままです。
そこで、質問しながら聞いていくと、だんだんと多くのことが明確になっていきます。
多くのこと、と書いたのには理由があります。
必ずしも、アイデアや意見が理解出来るようになるとは限らないからです。
質問する対象は、アイデアや意見の元になるものが何であるかと、その論理的なつながりです。
背景や条件、その人の考え方などを表に出すのです。
もちろん、聞いている側が理解出来るように、論旨が明らかになる場合もあります。
一方、伝えている本人が、自分の意見やアイデアを引っ込めることもあります。
ただの思い付きで、きちんと説明出来るだけの理由がないことに本人が気付くのです。
この2つの違いは結果論です。
共通しているのは、元々きちんと考えがまとまっていないままアイデアや意見として伝えようとしたことです。
これが、そもそもの問題のことが多いのです。
アイデアや意見は、多くの場合、最初はただの思い付きです。
思い付いたことが提案したり、主張するに足るものかどうかは、検証しないと分かりません。
そのために大切なのが、言語化することです。
方法は2つあります。
1つ目は、誰かに話してみる
もう1つは、書いてみる
です。
言語化すると、根拠が足りないことや、矛盾に気付くことが出来ます。
この言語化して検証した上で問題なければ、相手に理解出来るように伝える準備が出来ていると言えます。
言語化は手間も時間もかかる作業です。
しかし、この面倒な言語化を当たり前のこととして実行しているのも現場力の強い人の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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