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【したい仕事が明確なことは良いことずくめ?】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
したい仕事が明確な人が増えているようです。
それには良い面も悪い面もありそうです。


最近、特に若い人たちで、したい仕事を明確に持っている人が多いようです。
その背景には、仕事に関する情報の増加があるようです。
以前は、どんな仕事があるのかの情報は、身近な人からの情報に限られていました。
ところが最近は、ネットなどのおかげもあり、多くの会社があり、多くの職業があることを知ることが出来るようになりました。
さらに、自分らしく、自分を生かすことが良いこととされる時代です。
誰でもそう成りたいと思うものです。
さらに、ほめて育てられると、それが実現出来るとか考えるのも当然です。
そして学校では自分の長所を見つけることを大切にされます。
したいこと、好きなことも尊重されます。
上の情報と合わせて、成りたいものが明確になっていきます。
ただし、現実は甘くありません。
ネットなどで見れるのは、憧れを感じるようなビジネスの成功者です。
しかも大きな成功を収めた人です。
つまり、多くはいない存在です。
その結果、現実には多くいない存在を、成りたいものと考えている人が増えていると思われます。
もちろんそれ自体が悪いわけではありません。
若い頃の夢や憧れ、目標として持つのは良いことです。
問題は、それに固執することです。
そのような人が増えていることは、以下のような人が増えていることから分かります。
・したい仕事に就けないならば、就職しない
・したい仕事をさせてもらえないから辞める
・成果が出ていなくても、成りたいものを目指し続ける
このタイプの人にとって、したい仕事に就けないことや、成りたいものになれないのは受け入れ難い失敗なのです。
本当は、これらは取り返しのつかない失敗ではありません。
人生、全てがうまくいくことはないからです。
このタイプの人に欠けているのはレジリエンス、言い換えると立ち直る力です。
目標や夢を持って努力することは大切です。
しかし失敗したからと言って、全てが終わるわけではありません。
前に進むことが重要なのです。
これは個人だけでなく会社のような組織にも言えることです。
目標を定めて邁進し、それが未達に終わっても、前に進むことが必要です。
レジリエンスを持っているのも、強い現場力を持っている会社の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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