神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
現場の知恵を生かそうとすると、社員からアイデアを出してもらう必要があります。
出て来たアイデアから見えるものがあります。
あなたの会社では、どんなアイデアが出て来ますか?
多くの会社では、社員からアイデアを出してもらうと、経営者が求めているものに近いものが出て来ます。
社員は普段の経営者の判断や言動から、経営者の考えや好みについて情報を得ています。
アイデアを求められると、経営者が選ぶ可能性が高いものを探そうとします。
経営者好みのアイデアを出せば、採用される可能性は高いです。
採用されれば、社員は嬉しいです。
経営者からすると、考えに合うか近いアイデアが複数出てくれば、選びやすいです。
出て来るアイデアのほとんどが自分の考えに近ければ、自分の考えが正しいと思え、心地よいです。
また、自分の望む答えをしてくることを社員の優秀さの基準にしている経営者もいます。
本当にそれで良いのでしょうか?
経営者の望みそうなアイデアばかり出て来るとしたら、社員が理解している経営者の好みというフィルターをかけたアイデアです。
つまり経営者の望む答えを探っているだけで、社員が良いと思っているアイデアではないかもしれません。
社員にとっては、経営者が好みそうにないアイデアを出すのは、どんな反応が返って来るか分からないので、勇気が必要です。
経営者の好みそうなアイデアを出す方が安心なのです。
ですので、経営者の好みそうなアイデアばかりが出て来るのが普通です。
しかし、これでは現場の知恵を生かしているとは言えません。
経営者の好みや思考パターンから外れたアイデアは出て来ないからです。
現場から出て来るアイデアは、経営者の好みに合うものばかりではありませんか?
その場合は、経営者の答え探しをしている可能性が高いと注意する必要があります。
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オフィス・ビブラビのサービス
執筆者、長尾洋介のプロフィール
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
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