ビジネスだけでなく、
そんなアイデアを実現するのに役に立つ手法に、
「ディズニー・ストラテジー」
があります。
これは、ディズニー・ランドなどを作り上げた
ウォルト・ディズニーが使っていた手法です。
その手法は、本当に実現するために必要な
三つの役割
を、順番に果たし、
必要であれば何度か繰り返して
計画を練り上げる、という方法です。
果たさなくてはいけないとされている役割は、
「夢想家」「実現主義者」「批評家」
の三つです。
一つずつ見ていきましょう。
まず、「夢想家」です。
こんなことがしたい
こんな風になりたい
こんなモノがあるといい
このようなアイデアがたくさん浮かぶ人です。
現実的ではない、無理など関係ありません。
リミッターをはずして
どんどんイメージを膨らませていきます。
実現すると考えただけで
ワクワクするような夢が
際限なく生まれてきます。
このようなアイデアから、
何か素晴らしいモノが生まれるのです。
次に、「実現主義者」です。
アイデアは、ワクワクさせてくれますが、
そのままでは、絵に描いた餅です。
現実のモノにするには、
具体的に行動しなくてはなりません。
「実現主義者」は、
膨らんだイメージを具体化するために、
段取りを現実的に考える人です。
この役割は、ただ想像して
楽しんでいることに満足しません。
実現のモノとして作り上げたいのです。
そのために、アイデアを実現するために
想像力を働かせ、具体的など手順を考えます。
最後に、「批評家」です。
夢やアイデアは、イメージだけを膨らませるので、
時には、
他のアイデアとの矛盾を含んでいたり、
肝心なところのイメージが漏れていたり
することがあります。
また、段取りにも、
漏れがあったり、欠点があったりします。
それを冷静な、客観的な目で検証するのが
「批評家」です。
日本語で「批評」というと、
「批判」と同じようなイメージを
持つことがありますが、そうではありません。
あくまでも、アイデアの実現のために、
漏れや欠点に目を光らせるのです。
この三つの役割ですが、
「同時に」ではなく「順番に」、
というのがポイントです。
「夢想家」の役割の時に
「実現主義者」や「批評家」の役割が出てくると、
イメージは広がらず、平凡なモノしか
出てきません。
「実現主義者」の役割の時に、
「夢想家」が出てくると混乱し、
段取りや計画を練り上げることが難しくなります。
「批評家」が出てくると想像力にブレーキがかかり、
壁にぶつかったままで、袋小路に入ってしまいます。
つまり、同時に行うと、一つひとつの役割が、
他の役割に邪魔されるのです。
これら三つの役割は、一人でこなすことも可能です。
でも、気付いていらっしゃると思いますが、
人によって得意な役割があります。
そして、会社や部署にも得意不得意があります。
アイデアが出なくて困っている
アイデアは出るけど具体化しない
いろいろ試してみるが上手くいかない
などのことがあれば、
三つの役割を、同時にしようとしているか、
何かの役割が不得手であるか、
いずれかかもしれません。
苦手な部分を外部に頼るのも、一つの方法です。
私は外部の人間として、
意識して不得手、あるいは不足している役割を
果たすようにしています。
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
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