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人は他人の思い通りには動かない

握手を求めて手を差し出す男性の手
仕事上に限らず、他の人にして欲しいと思うことが出て来ます。
上司や同僚ならばお願いすれば、その通りにして欲しいと思うでしょう。
部下ならば、指示したり命令すれば、その通りにして欲しいと思うでしょう。
 
 
ところが実際には、思った通りにしてくれないことも少なくありません。
 
 

目次

人は自分で何をするか判断したい

 
あなたは他人の言う通りに動きますか?
 
 
そもそも人は自分で何をするか決めたいと思っています。
それはあなたも同じだと思います。
それなのに、なぜ他の人は自分の言うことを聞いてくれると思うのでしょうか?
言うことを聞いてくれないと不満に思うのでしょうか?
 
 
人は機械やプログラムではありません。
考えがあり、意見があり、判断基準があり、優先順位があります。
そして感情もあります。
ただお願いしたり指示すれば、何の抵抗もなく従うはずがないのです。
 
 
馬を水辺に連れて行くことは出来ても、水を飲ませることは出来ない
という言葉があります。
最終的にするかしないか、何をするかを決めるのは本人です。
そして、しないと決めたことをさせるのは簡単ではないのです。
 
 
 

仕事に本気で取り組まない裏の理由

 
何をするか、するかしないかを決めるのは本人です。
それでも仕事上しなくてはならないことは、してもらわなくてはなりません。
 
 
経営者や管理職の立場からすれば、仕事には本気で取り組んでもらいたいと思うものです。
では、なぜ本気で仕事に取り組まないのでしょうか?
 
 
代表的な理由は2つあります。
 
 
1つ目は、傷つきたくないからです。
 
 
「本気でやれば、自分はこんなものじゃない」
と言いながら、本気で取り組まない人がいますが、裏の理由は同じです。
本気を出し、真剣に取り組んだけれど、思うような結果が出ないと辛いものです。
 
 
全力で取り組まなければ本当の自分の力を知ることは出来ません。
一方、本気で取り組まなければ、自分の力不足を思い知ることもありません。
自分の無力さで傷つくこともありません。
どのような理由を言っているかに関わらず、本心では傷つきたくないから全力で取り組まない人は多いです。
 
 
2つ目は、責任を負いたくないからです。
 
 
真面目に仕事に取り組んでいる人は、他の人からの評価は高いものです。
そして評価が高くなると、より重要な仕事が任されるようになります。
ところが重要な仕事は難易度が高い上に、責任も重くなります。
 
 
重要な仕事には取り組み甲斐のある仕事が多いです。
重要な仕事を任され、期待されている結果が出なければ責任を問われる可能性があります。
本気で仕事に取り組まない人の中に、責任を負わされることを避けたい人もいます。
能力があるのに発揮しないのは、会社にとってだけでなく、本人にとってももったいないことですが、このような人も意外と多いです。
 
 

よく使われるけれど効果の低い人を動かす方法

 
一般的に、指示や命令は、ただ内容を伝えられます。
伝えただけでは動かない場合、さまざまな手段が取られています。
 
  • お願いする
  • 強制する
  • 正論で説得する
  • 徹底的に管理する
 
いずれも一定の効果がありますが、エネルギーと手間暇がかかる割に効果は一時的です。
長い目で見れば、効果的な方法とは言えません。
かえって逆効果で、やっている振りをすることが多くなったり、一層やる気を失うこともあります。
効果がない理由は、本人にとってする理由がないままだからです。
 
 

思い通りに動いてくれないことを受け入れる

 
自分がすることは自分で決めるものです。
 
 
思い通りに動いてくれないとしたら、したくない、する価値がないと思っているかもしれません。
指示する相手によっては、内容に関係なく、従わないと決めているかもしれません。
本当の理由は分かりません。
 
 
それでも、従う、従わないを決めるのは本人です。
そして、決めている理由はあります。
まず、そのことを受け入れることが大切です。
そこを出発点として、どうすれば動いてくれるのかを考えることが大切です。

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