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人を育てるために仕事を任せる

崖の上から見下ろす雄ライオン

仕事を任せることは人材育成の有効な方法の一つです。しかし、それを効果的に使うために必要なことがあります。

仕事を任せても人が育たない原因

仕事を任せても人が育たないケースは少なくありません。その原因はさまざまです。例えば、

  • 本人に仕事を任せられたことに育成の意図がある認識がない
  • 任せ方に問題がある
  • 本人に成長の意欲がない

などです。これらの中の一つのこともあれば、複数が原因のこともあります。

仕事を任せて育てようとしている側からすると、相手に問題があると思いがちです。しかし実際には、任せ方に改善の余地がある場合も少なくありません。

仕事を任せる目的を共有する

人の育成は会社にとっては重要な課題です。どのような手法を採るにしても、効果を上げなくてはなりません。ですので上に挙げた、仕事を任せることが成長につながらない原因を特定し、改善しなくてはなりません。そこで、まず必要なのは、目的を共有することです。

以前ならば、多少無理なことであっても、一方的に任せることも出来ました。しかし今は通用しません。ただ新しい仕事を任せたり、難易度の高い仕事を任せても成長の課題と感じてくれるとは限りません。考えただけでしんどく感じ、逃げ腰になるかもしれません。無茶ぶりされていると思い、不満を感じるかもしれません。いずれにしても前向きに取り組んでもらえなければ成長は期待出来ません。

そこで必要なのは、新しい仕事や、今している仕事よりも難易度の高い仕事を任せる意図を説明することです。もちろん、意図は会社から見れば育成ですが、本人にとっては成長です。そして成長を期待していることも伝えなくてはなりません。

今の時代、育成のために仕事を任せるには、目的と期待をきちんと伝え、共有することが重要なのです。

任せる仕事を明確にしてから任せる

目的と期待を共有しただけで、仕事を任せることが育成につながるわけではありません。具体的に仕事を任せる内容について伝えなくてはなりません。

仕事を任せる場合、任せる仕事を明確にしなくてはなりません。これが不十分な現場が多いようです。

任せる仕事を伝えるために必要な内容をブレイクダウンしてみます。

  • 何をするのか
  • 求められる結果、成果や成果は何か
  • 期限はいつまでか
  • 担当範囲はどこまでか
  • 関連する仕事や担当部署はどこか
  • 利用可能なリソースは何か
  • 本人の権限範囲はどこまでか

などが明確にしなくてはならない内容です。

何を任せるかという仕事の内容は伝えているようですが、仕事を進めるために必要な情報が伝わっていないケースが多いです。それ以前に任せる側が、任せるために必要な内容を整理出来ていないケースも少なくありません。仕事を進めるのに必要な情報がないまま仕事を任せれば、逐一確認や承認を得るか、勝手に進めてしまうかのいずれかになります。

報告と相談をスケジュール化する

仕事を任せると言っても、任せっぱなしにするわけにはいきません。育成のために任せるとはいえ、仕事は一定以上の水準で行わなくてはなりません。そして目的は育成です。出たとこ勝負では困ります。当然、ただ任せるだけでなく、指導も行わなくてはなりません。

指導するには、指導が必要なことを、適切なタイミングで知ることが必要です。任せた相手を観察することで、何か壁にぶつかっていることに気付くこともあります。しかし、必ずしも全てをタイミング良く知ることが出来るかと言えば、限界もあります。

何かあれば相談するように伝えていても、何とか自分で頑張ろうとするかもしれません。壁があることに気付いていないかもしれません。本人からの相談を待つだけでも十分ではありません。

そこで必要なのは、進捗の報告と相談を事前にスケジュール化しておくことです。もちろん、任せた側が気付いたことがあれば声をかけます。任された側には、困ったことがあればいつでも相談に来るように伝えておきます。その上で、仕事のプロセスや期間で決めたタイミングで報告することを決めておくのです。計画された報告の場で状況を聞き、適宜アドバイスや指導を行います。

ここで注意しなくてはならないことがあります。報告は任せた相手だけの仕事ではありません。状況を確認し、状況に合わせてアドバイスや指導を行うのは任せた側の仕事です。つまり、報告の場を持つのは両方の仕事です。任せた側も、受け身で報告を待つのではなく、自ら報告の予定を守るようにすることが大切です。

仕事を任せるのは最も有効な育成手法

レベルアップには知識やスキルを学ぶだけでは不十分です。経験を積み、経験を学ぶことが必要だからです。具体的には、新しい仕事、今している仕事よりも難易度の高い仕事に取り組むことです。

しかし、新しい仕事、今よりも難易度の高い仕事をすればレベルアップするとは限りません。まず、必要な知識やスキルを教わることが必要です。そして知識やスキルを現場で使いならが助言や指導を受けることも必要です。さらに、内容と質について適切なフィードバックを受けることがレベルアップには必須です。

現場で試行錯誤しながら実行したことに対する適切なフィードバックほどレベルアップに効果的なことはありません。それを仕組みとして組み込んでいるのが、仕事を任せることによって人を育成する手法なのです。

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