会社の意思決定で、方向性の次に決めなくてはならないのは目標です。目標を決めるのには覚悟が必要です。
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目標として掲げたいことは多い
目標を掲げなければ、組織は動きません。目標を決める重要性を認識している人は多いです。
目標として頭に浮かぶものには、さまざまな種類のものがあります。夢や希望と呼べるものものもあるでしょう。そこには強弱もあるでしょう。中には、ただ、だったらいいなぁ、と思うレベルのこともあるでしょう。
目標を絞るために優先順位を付ける
多くの実現したいことがあっても、目標が多すぎるのは良くありません。使える資源も時間も限りがあります。全てを同時に取り組むことは難しいことも多いです。これは精神論で乗り越えるものではありません。リアリティを重視すれば、絞らなくてはなりません。
目標が多すぎることが引き起こす問題は、他にもあります。目標が多いと注意力が分散してしまうことです。注意力が分散すると、スピードも落ち、行動の質も落ちます。結果として、時間がかかる上に、出来上がりも悪くなります。
正に、二兎を追う者は一兎をも得ず、です。
二者択一ではない第三案も考える
目標は絞らなくてはなりません。しかし、リストにした候補の中から単純に選ぶ必要もありません。
例えば、二つの中から一つを選ぶ、単純化した状況で考えてみましょう。この場合、どちらか一つを選ばないといけないと考えるかもしれません。しかし、視点を変えてみれば、二つを同時に実現出来る目標を立てることが出来るかもしれません。これが第三案と言われているものです。
ただ、選ばなくてはならないのではありません。複数の目標を一緒に果たすことが出来る第三案を考えるのも、価値があります。
それでも最終的に目的は選ばないといけない
複数の目的が果たせる第三案を考え、リストにある目標の数を減らしたとしても、最終的には目的を絞り込まなくてはなりません。そして、投入できる資源、時間を考え、さらに社内の集中力を分散させないことを考え、現実的に取り組むことが可能な数の目標を選ばなくてはなりません。
選ぶことは、選ばなかったことを捨てることです。少なくとも今回、あるいは短期的には追いかけないことを決めなくてはなりません。決められない、決めたくない気持ちがあっても、決めなくてはなりません。選び、決めなくては、目標を現実にするために必要なことは実行されません。実行しなければ、実現することもないからです。
取捨選択には覚悟が必要
目標を選んだ後で、選ばなかった目標を名残惜しく感じたり、捨てて良かったのか、という思いが湧くこともあるでしょう。人がすることですので、当たり前です。目標に向かって動き出した後で、思っていた以上に困難で、苦しむこともあるでしょう。そのような場合は、目標を取り下げたり変更したくなるでしょう。現実に、取り下げたり変更しなくてはならないこともあるでしょう。
組織が目標は、多くの人に影響を与えます。多くの人を巻き込むのが意思決定です。目標を取り下げたり、変更すれば、多くの人が振り回されることになります。
ですので、安易に目標は取り下げても、変更してもいけないのです。取り下げたり、変更する場合は、巻き込んだ人が納得できるだけの理由がなくてはなりません。
後悔もせず、安易に取り下げず、変更しないために出来ることは二つです。一つ目は、後悔しないようにしっかりと考えて決めること。もう一つは、覚悟を持って決めることです。
取捨選択には、しっかりと考えることに加え、覚悟も必要なのです。
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
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長尾洋介プロフィール
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