ビブラビ記事一覧

目指すのは人と協働する関係構築

協力し合う仲間たち

ビジネスにおける適切な人間関係には特徴があります。
ビジネスライクと言われるようなクールな関係が良いわけではありません。
かといって、友人のような親密な関係も適切とは言えません。
適切な関係は、協働出来る関係です。

目次

互いに尊重する仲間であることが必須条件

共に仕事をする相手は仲間であることが望ましいです。
立場や担当する業務は違っても、同じ目的を共有し、協力して業務を行う関係だからです。

その前提として必要なのが相互理解です。
お互いに理解している状態とは、お互いに相手の立場、状況を知っている状態です。
さらに相手の考え方、価値観なども知っていることも好ましいことです。
そしてそれらを知っているだけでなく、正しく理解し、違いがあっても受け入れることが大切です。
これが、まず相手を尊重することの第一歩です。

次の段階は、信頼関係を築くことです。
小さな約束を守ること、きちんと担当する業務を行うことで小さな信頼感を与えることが出来ます。
その小さな信頼を積み重ねることでしか、信頼関係は築くことは出来ません。
この小さな行動で積み重ねた信頼の大きさを信頼残高とも言います。

もちろん、相手を尊重しているのであれば、相手を裏切るようなことはしないでしょう。
そのようなことがあると、積み重ねた信頼関係も一気に崩れてしまいます。
信頼残高は普段の積み重ねで少しずつしか増やすことは出来ないのですが、ほんの少しの行為が一気に残高を減らすことになります。
特にマイナスになり、借金がある状態にまでなると、改めて信頼残高を増やすまでに相当の時間と労力が必要になります。

お互いに尊重する関係を築き、維持するには、相手のことを知り、理解し、受け入れた上で、信頼関係を維持する努力を続けなくてはなりません。

良い関係と誤解されやすい関係

一見すると良い関係に見えるものでも、仕事上の関係としては不適切なケースもあります。

代表的なのは、相手に好かれようとする気持ちが強いケースです。
好かれようとすると、どうしても相手に対して厳しいことが言えなくなります。
これは協働する仲間としては不適切です。

また、仲が良すぎるのも問題です。
お互いに甘くなります。相手の仕事にも甘くなり、自分の仕事についても甘えが出ます。
このようななれ合いの関係も適切とは言えません。

もう1つが、依存関係です。
仕事で関係のある相手には上司と部下など上下がある場合があります。
経験豊富な人と、経験の浅い人など、能力に差がある場合もあります。
協働と言っても、それぞれがすべき業務があります。
それぞれが自立した仕事人として、自分の立場に応じて役割を果たしているのは適切な依存関係です。
ところが立場が上の人や能力の高い人に、一方的に依存する関係もあります。
これは協働する関係として適切ではありません。

協働するのに適切な関係作りを意識する

人は誰でも他の人から好かれたいものです。
楽しく明るい職場の雰囲気は、居心地が良いものです。
しかし、それが仕事で協働する仲間として相応しいかは別です。

適切な距離感で、適切な関係を築き、維持するのは簡単ではありません。
それでも、協働する仲間としての関係を築けることは、より良い仕事をする上で重要な力です。

アーカイブ

オフィスビブラビ公式Facebook

PAGE TOP