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リーダーとしての心得

和やかなミーティング

リーダーの役割は集団をまとめ、導くことです。その役割を果たすためには必要なことがあります。

目次

自ら模範となる

リーダーはチームを導く役割を担っていますので、指示を出す立場にあります。一方リーダーは常にメンバーから見られている存在です。リーダーが注意したことをリーダーが守っていなければ、メンバーも守らないでしょう。リーダーは自らがメンバーの模範とならなくてはなりません。

メンバーと約束したことは守らなくてはなりません。本気で目指すつもりのない方向性は掲げてはいけません。自分が守らないルールは作ってはいけません。

そしてチーム全体、個々のメンバーに変化を求める場合、相手だけ変えようとしてはいけません。変化は誰にとっても面倒なことです。人に変化を求めなくてはならないことがあるのがリーダーですが、自らも必要な変化に取り組む姿勢を見せなくては、メンバーも変化に取り組んでくれません。

また時には難しい局面に対処しなくてはならないことがあり、厳しいことを伝えなくてはならないこともあるのがリーダーです。事態の対処に必要なことは躊躇せずに行わなくてはなりません。そして難しい場面こそ、毅然と振る舞わなくてはなりません。メンバーの動揺を抑えるのもリーダー次第です。

自ら説明責任を果たす

リーダーは立場上、上からの指示を伝える場合もあるでしょうし、リーダー自身が決めて出す指示もあるでしょう。指示には目的があります。その指示を出すことを選んだ理由、背景、条件もあります。これらに関してリーダーはメンバーよりも多くの情報を持っています。

今は、ただ指示を出せばメンバーは従順に従う時代ではありません。その理由など理由を説明し、納得してもらうことが重要です。逆に言えば、きちんと説明出来る決断をしなくてはなりません。

また、部下に対してホウレンソウ(報告、連絡、相談)を求めると同時にリーダーもメンバーに対してホウレンソウをすることが大切です。普段から、必要かつ十分な情報共有を心がける必要があります。特に、メンバーから依頼されたことや提案されたことに応えられない場合は、その理由をきちんと伝えることが大切です。

これらの説明責任を果たすことも、リーダーに求められていることです。

現実的に考え、対処する

リーダーとしてメンバーをまとめ、導くのは簡単なことではありません。そのためにしなくてはならないことも多いです。その中には、したくないこと、出来れば避けたいこともあるでしょう。しかし、しなくてはならないことを避けて、希望通りになることを期待するのは現実的ではありません。

例えば、メンバーから反対される可能性が高いことを指示しなくてはならない場面もあると思います。指示を伝えれば、抵抗されるかもしれませんし、不機嫌な顔をされるかもしれません。それでも伝えなくてはなりません。伝えなくても希望通りのことをしてくれることはありません。

伝えれば全員が素直に従って欲しいと思うでしょう。不満があることを承知の上で伝えていることを察して欲しいと思うかもしれません。しかし、それも現実的ではありません。

反対意見が出ても、きちんと説明すれば全員が納得して欲しいと思うでしょう。しかし、必ず納得しないメンバーもいるものです。それでも、きちんと説明しなくてはなりません。

リーダーとして重要なのは、自分に都合の良い現実的でない願望を持たないことです。その上で、望ましくない現実と向かい合い、避けたいことから逃げずに対処することです。望ましい状況を望むのではなく、目指して、すべきことをすることが重要なのです。

メンバーをフェアに扱う

チームにはメンバーが何人もいます。メンバーはリーダーにとっては何人もいるメンバーの中の一人です。しかしメンバーにとってはリーダーは唯一、一人です。そこでメンバーが求めるのは自分がフェアに扱われることです。

メンバーをフェアに扱うために必要なのは、メンバー全員と適切な距離の関係を保つことです。

信頼されよ、好かれよ。両方が無理ならせめて信頼されよ
これは、ビジネスの人間関係で現実的で機能する心得です。信用され、信頼されることを最も大切にすることです。

人は人から好かれたいものですが、好かれることを求めることで信用を失うようなことをしてはいけません。メンバーと条件付きで見返りを与えるような取引をしてはいけません。特別優秀であったり、高い実績のスーパースターも、しなくてはならないことを免除するなどの特権を与えてはいけません。リーダーにとって重要なのは、全てのメンバーに対してフェアであることです。

リーダーである意味は思っている以上に大きい

リーダーという立場にいる人の中には、メンバーはリーダーのことを軽く見ていると思っている人がいます。しかし、それは明らかに違います。メンバーはリーダーのことをよく見ています。そしてリーダーの気分や考え方、自分への評価などを知ろうとしていますし、気にかけています。

そのため、リーダーは行動を自ら律しなくてはなりません。そしてメンバーとのコミュニケーションも重要です。メンバーと話すために時間の確保することも必要です。メンバーと話すことで、説明責任を果たすことが出来るのと同時に、メンバーの評価や求めていることを伝えることも出来ます。メンバーの話を通して、リーダーとして不十分な部分を知ることも出来るでしょう。

リーダーという役割を果たすのは大変です。逆に言えば、それだけリーダーの役割は大きく、責任も重いのです。そのため、リーダーとして機能するには、しなくてはならないこと、してはならないことがあります。

リーダーは大変ですが、やりがいのある役割であると同時に、成長のために必要な経験を積むことが出来ます。言い換えると、リーダーであることは、成長のための大きな機会を得ているとも言えます。リーダーである意味は、メンバーにとってだけでなく、本人にとっても大きいのです。

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