ビジネスとは何なのでしょうか?
このシンプルな問いには、どう答えたら良いのでしょうか?そして、ビジネスでしていることを端的に言えば、どのように表現出来るのでしょうか?
目次
利益を上げるのがビジネス
ビジネスを通して社会に貢献するなどの使命感や意義が大切だと考える人もいます。しかし、ビジネスはボランティアではありません。経営者も給料を得なくてはなりません。従業員には給料を払わなくてはなりません。経費を寄付などでまかなうことも出来ません。ビジネスを通して、利益を上げなくてはなりません。
商品を売ったりサービスを提供することを通して利益を上げるのがビジネスです。
創って作って売る
では、どのようにして利益を上げるのでしょうか?それをシンプルに表現すると、3つのプロセスに分かれます。
ビジネスではお客様に商品やサービスを買っていただくことが必要です。そこで必要なのは、お客様にとってお金を払っても欲しいと思うだけの価値のある商品やサービスです。これを考え出すのが最初のプロセス「創る」です。
考え出しても、それだけで売ることは出来ません。商品であれば設計し、製造しなくてはなりません。サービスであればマニュアルを作り、教育し、提供する体制を組まなくてはなりません。これが2つ目のプロセス「作る」です。
そして、商品が作られ、サービスを提供する体制が整っても、利益が上がるわけではありません。お客様に知っていただき、買っていただかなくてはなりません。これが3つ目のプロセス「売る」です。
このプロセスは、1回通して行うと完了ではありません。市場のニーズが変われば、お客様が価値を感じるものも変わっていきます。このプロセスは定期的に通して行う必要があります。
創って作って売る
このサイクルを回し続けるのがビジネス活動です。
ビジネスは粗利を稼ぐもの
ビジネスでは、最終的に利益を上げることが必要です。しかし、会社の会計の仕組みは複雑です。決算上の利益を考えようとすればするほど、判断するのは難しくなります。
しかし、日々の判断ではもっと単純に考える方が良いです。
例えば商品を売るビジネスならば、商品の代金から、商品の仕入れや製造にかかった費用を引いたものが粗利です。付加価値とも呼ばれます。
もちろん、この粗利から払わないといけないものがたくさんあります。家賃や人件費、広告宣伝費や配送費などの費用です。
これらの費用を払うために、いくらの粗利が必要なのか、という考えもあります。しかし、逆の考えも出来ます。これだけの粗利が稼げるから、これくらいの費用が負担できると考えるのです。大きな粗利が稼げるなら、高い家賃を払い、高い給料を払えます。粗利が少ないならば、それにふさわしい家賃の所を選ぶことになりますし、払える給料も少なくなるでしょう。しかし、稼げる粗利を基準にして、払える費用を算出する方が現実的です。
いずれにしても、カギになるのは粗利がいくら稼げるかです。
時にはシンプルに考えてみる
ビジネスの意思決定は、さまざまな要素が絡み合う複雑なものです。難しく考え始めると考えがまとまらなくなります。そのような時は、ビジネスは粗利を稼ぐものという視点で考え、創って作って売るプロセスを見直してみると、アイデアが浮かび、考えがまとまるかもしれません。
ビジネスは複雑なものです。だからこそ時にはこのように単純化して考えてみるのも良いです。
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
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