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方向性を決める

分かれ道に立つ男性二人

会社ではさまざまなレベルの意思決定があります。
その中でも方向性は最も重要な意思決定です。

目次

最初に決めなくてはならないのが方向性

会社では多くの意思決定が行われます。
その中でも、最初に決めなくてはならないのが方向性です。

会社の方向性と書いて示している会社はほとんどありません。
実際には、以下のように呼ばれているものの中に書いてあるものが方向性です。

  • ミッション
  • ビジョン
  • 経営理念
  • 社是
  • 社訓

これらの中にはビジネスの具体的なことは書いてありません。
書いてあるのは、目指すことや、大切にしていることなど理念的なものです。
しかし、これらが会社という組織を動かす上では重要です。

方向性が判断基準を示す

会社ではさまざまな意思決定が行われます。
経営者や経営幹部が行い、現場に下ろされるものもあります。
意思決定と言われることはありませんが、現場の社員も日々の業務の中で多くの判断を行っています。

経営者から現場の社員まで、何を基準に決断し、判断しているのでしょうか?

前例がある場合は、前例に従うでしょう。
上司がいれば、上司に相談するでしょう。
上司も前例を知らなければ、さらに上に相談し、最終的には経営者の判断を仰ぐことになります。

しかし、現場での小さな判断を全て上司に相談することは現実的ではありません。
多少大きな判断だとしても、経営者まの判断を仰ぐのも非効率です。
現実には、前例がないものでも、現場に近い所で判断されています。
このように現場でも判断出来る基準となるのが方向性です。

経営者から現場の社員まで、決断や判断の判断基準がばらばらであれば、会社という組織は機能しません。
複数の判断基準で動いていれば、ビジネス自体も整合性が取れず、業務も円滑に動きません。会社全体を機能させるためには、共通の判断基準として使う方向性が示されていることが必要なのです。

方向性を飾りにしない

方向性は判断基準になるものですので、社内全体に周知されている必要があります。
それだけではなく、ホームページや会社案内などのパンフレットに載っており、広く公開されます。

多くの人の目に触れるものですので、誰からも良い評価をされることを書きたい誘惑にかられます。
しかし、示した方向性は、社内の判断基準として使われることを忘れてはいけません。

示された方向性と会社の判断がずれていたり、方向性に従って行った判断を覆されたりすると社内は混乱します。
そうなると社内の人は、示された方向性はただのお飾りでしかないと思います。
そして格好の良いことを言って、実際は違うことに不満を感じるようになります。

方向性は、組織を機能させるために示す必要があるものです。
しかし、示す限りは、決めた経営者や経営幹部も率先して守ることが重要です。
方向性は、覚悟を持って決めなくてはなりません。

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