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近江商人の経営理念(6)

戦略のピラミッド
かぶ2021/04/26 情報を更新いたしました。

ブログを訪問していただき、ありがとうございます。
オフィス・ビブラビの長尾です。

前回に続いて、近江商人の「経営理念」について考えてみます。

日本の先人の知恵は、日本で、日本人相手にビジネスをする上で参考になることが多いものです。
今回は、「三ツ割制度」です。

目次

三ツ割制度

ビジネスは利益を生み出します。その生み出した利益の配分方法が、「三ツ割制度」です。

言葉通り、三つに配分するのですが、その三つは、「本家上納」「内部留保」「店員配当」です。
今の言葉で言えば、「本家上納」は株主配当、「店員配当」はボーナスといったところでしょうか。

内部留保と株主還元だけではない

「内部留保」は、財務基盤の強化や、将来への投資のために必要です。
「本家上納」も、当然の還元です。
しかし、当時から「店員配当」を行っていたのは凄いことです。
利益を上げることが、ボーナスという形で社員に還元されるインセンティブの仕組みが取り入れられていたのです。

利益を社員に還元しモチベーションに

社員のモチベーションが会社全体として成果を上げる上で、大切に考えていたのです。
今でこそ、社員のモチベーションの大切さが注目されていますが、
近江商人は、はるか昔からその大切さに気付いていて、制度として取り入れていたことは驚きです。

社員の「やる気」と業績との間には、強い相関関係があります。近江商人の「知恵」は、今も参考になり、見習うべき点がたくさんあります。

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