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【新型コロナウイルスがもたらすのは氷河期】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
今は、時代の変わり目です。
本当の意味での氷河期かもしれません。


氷河期と言えば、バブル崩壊以降、景気が思わしくなく、就職の厳しい状況を表す言葉のイメージが強いようです。
しかし、本来氷河期は、気候の急激な変化で、それまで君臨していた恐竜が絶滅した時期のことです。
気候の変化に対応出来なかった恐竜は絶滅し、環境に適応できた生物が生き残ったのです。
今回の新型コロナウイルスのあおりで、業績が落ちている会社が多くあります。
業績に影響は小さくても、影響を受けていない会社はありません。
影響は大きくても、新型コロナウイルスも、いつかは収まります。
収まった後、新型コロナウイルス流行前の状態に戻るならば、さまざまな公的支援を活用するなどの対策を採り、今の苦境を乗り切ることが最善の策です。
新型コロナウイルスが去った後、乗り越えるために増えた負債などを解消出来ることが見通せるならば当然です。
しかし、ここで注目しなくてはならないのは、業績の落ち込みではないと考えています。
新型コロナウイルスの流行が終われば、それ以前の状態に戻るとは考えられないからです。
今、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、今までと違う行動様式を採るように呼びかけられています。
それに対応して、企業はリモートワークを取り入れるなど、業務体制を変えています。
個人の行動、具体的には購買などの経済活動や社会活動も、以前と違ったものになっています。
いわゆるニューノーマルです。
ところで、今のビジネスは、ニューノーマルでも、成り立つのでしょうか?
ニューノーマルの時代でも通用するならば、今の苦しい状態を乗り切ることに集中すれば良いです。
もし、通用しないならば、今を乗り切ることよりも、他のことを考えることが必要です。
ニューノーマル時代でもビジネスが成り立つように、ビジネスモデルを変えなくてはなりません。
氷河期を転機として、それまでの強者はいなくなり、一部の弱者は生き残り、新たな生物が生まれました。
いわゆる適者生存です。
適者生存は、ビジネスの世界でも言われることです。
環境が変わった後、強い者が生き残るのではありません。
環境に適合出来た者が生き残るのです。
今回の新型コロナウイルスの影響は、一時的な不況ではありません。
大きな環境の変わり目です。
そのことを受け入れ、ニューノーマル時代で生きていける会社であるかを見極め、必要な変革を行おうとしているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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