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頑張ります!は良い返事?

経営者の現場力

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
何か頼むと「頑張ります!」と元気に返事をする従業員がいます。
そんな返事は気持ち良いですが、どうなのでしょうか?
経営者の現場力

大変な仕事を頼む時は、頼む側も多少は気が引けるものです。
そのような依頼をした時、前向きな返事をしてくれると嬉しいものです。
ところが、返事の良さと依頼したことが出来るかどうかは一致しないようです。
依頼されたことに興味があったり意味を感じて本心から「頑張ります」と答えるケースもあるでしょう。
ところが、前向きで元気な返事が良いことを知っている人は多いです。
そのため、好感度が高い返答として「頑張ります」が口癖になっている人もいます。
もちろん本心のこともありますが、決して本心でなくても「頑張ります」と言うのです。
本心で言っている場合、頑張ると言っているのに、何度も確認すると嫌がるでしょう。
とは言え、口先だけで言っているかもしれない心配もあります。
実際に本心かどうかを見分けるのは難しいです。
では、「頑張ります」と従業員が答えた時、どうすれば良いのでしょうか?
そもそも仕事での依頼で相手に求めるのは頑張りでしょうか?
そうではありません。
依頼した業務を実行する、あるいは成果を出すことです。
ですので、依頼した側は、実行しているかどうか、必要な成果が見込めるかを確認して良いのです。
頼んだことが相手にとって知識やスキル、経験が不十分だと分かっている場合は、ちゅうちょなく細かく指示し、教えながら進め、定期的に報告を求めることが出来るでしょう。
意欲は買えても、任せ切りには出来ないことは双方分かっているからです。
一方、相手の能力や経験が十分と思われる場合はどうでしょう?
それでも、進捗を確認し、定期的な報告を求めることが必要です。
「頑張る」のは取り組む意欲や気持ちであり、表明しているのは努力することです。
厳しい言い方かもしれませんが、「頑張る」は、結果へのコミットではありませんので、頑張ったけれど出来ませんでしたが通ってしまうのです。
結果に責任があるのは経営者です。
依頼したことに前向きな返事をしてくる従業員に、求めているのは努力ではなく結果だと言うと嫌がられるかもしれません。
途中で口を出すと、相手のやる気を削ぐ可能性があります。
それでも依頼したことを全うしてもらわないと困ります。
介入の仕方に工夫は必要ですが、放置してはいけません。
だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。
そして支援したいと思っています。
応援しています!

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