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【教えてくれる?学ぶ?】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
経営者が社員に求めるものは実務能力だけではありません。
例えば社会人としての常識も、その1つです。


先日、あるテレビ番組に出ていた有名な経営者の発言がネットで話題になっているようです。
その経営者はテレビの中で、最近の大学卒を批判したそうです。
具体的には、
・経済や経営の学部出身でも経営や税金のことも知らない
・名刺の出し方などビジネス常識を知らない
などだったそうです。
この批判に対して、ネットでは、
・大学はビジネスマナーなどを学ぶ所ではない
・このようなことを言う経営者は横暴
・このようなことを求める会社はブラック企業
などと批判されているようです。
大学は学問を修める所なのは間違いありません。
ビジネスマナーや常識を教えていなくても、それは問題ありません。
ところが一方で、これを教えるのが会社かと言えば、そうとも言えません。
常識と言われるものは、会社が給料を払っている時間で、講師など研修費用を負担して行うものでもないからです。
会社が教えるのは、仕事です。
その基礎になる知識は持っていることが前提です。
そして、社会的常識は身に付けていることが前提です。
以前は新入社員研修でも、社会的常識は分かっているかどうかを確認する程度なのが一般的でした。
ところが、常識的と思われていることを知らない、身に着けていない新入社員が増えたため、新入社員研修で教えなくてはならないケースが増えているようです。
社員である限り、社外の人と会う場合は、会社の代表です。
常識がないままで放置することは出来ないので、本来会社が教える必要のないことであっても、やむを得ず時間を取っているのが実態です。
では、一般常識は、いつ、どこで学ぶのでしょうか?
学ぶ機会がなかった、というのは言い訳です。
社会人になる上で、何を身に着けておかなくてはならないのか?
自分には何が足りないのか?
これを知った上で、足りないものがあれば、自ら学ぶ姿勢が大切だと考えています。
何を知るべきかを知らないのは教えてくれないから悪い?
教えてもらってないから知らなくて当たり前?
という他力本願な姿勢は問題です。
社会人として必要な常識を身に着けていない社員がいれば、教えることも必要です。
しかし他力本願な姿勢な社員がいれば、矯正することが必要です。
今後移行すると言われているジョブ型雇用では、他力本願な姿勢の社員に活躍の場は与えられなくなります。
社員を生かすためにも、自ら身に着けるべきことを見つけ、自ら学ぶように教育しようとしているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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オフィス・ビブラビのサービス
執筆者、長尾洋介のプロフィール

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