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【社員の抵抗への対処方法】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
会社として決めたことに対して社員が抵抗することがあります。
どう対処すれば良いのでしょうか?


先日、小学生に対して行ったマスクに関するアンケートの結果が紹介されていました。
・マスクをしたくない?
学年を問わず、ほとんどの子供が、したくないと答えていました。
・マスクが感染防止に役に立つか?
2年生のほとんどがイエス、5年生のほとんどがノーと答えたそうです。
したい、したくないは、感情や好みなので、学年による違いはありません。
ところが、マスクをすることを求められた時の抵抗の仕方には学年によって違いがあります。
低学年の場合はただ、したくない、と言って抵抗します。
高学年になると、しても意味がない、と言って抵抗します。
小学生も高学年になると、したくないことをさせられる時、しなくてはいけない根拠を否定しようとします。
逆に、したいことをさせてもらえない時、することの問題点を否定し、することの良い点を肯定します。
つまり、論理的に抵抗するようになるのです。
これは会社の決定事項への社員からの抵抗にも似ています。
会社の意思決定では、さまざまな条件を満たす現実的な選択肢の中から、採るべきものを選ばなくてはなりません。
どの選択肢にも良い面と悪い面があることを分かった中での総合的判断です。
その前提として、根拠となる事実が正当なものであることが必要です。
そして論理的に考えて結論を出します。
論理的な答えは、いくつもの判断が組み合わさって出来ています。
判断は、優先順位や、良い面と悪い面との比率などによって行われます。
会社の場合、その判断基準を決めるのは経営者です。
判断基準を決め、根拠が正当であれば、会社の意思決定は、論理的に説明出来るだけ考えて出した結論です。
社員に会社の決定事項に従ってもらうために大切なのは、まず論理的に説明出来る意思決定をすることです。
その上で、条件、根拠、判断基準などを、出来るだけ社員に伝えることが有効です。
それでも抵抗されることもあるはずです。
根拠に関しては再検討する必要があるかもしれません。
しかし、与えられている条件や判断基準は、ある意味押し付けなくてはなりません。
経営者も人ですので、社員からの抵抗を避けたいと思うのは当然です。
だからと言って、ほとんど説明もなく決定事項を伝え、分かってくれることを願うのは現実的ではありません。
抵抗なく受け入れてくれそうな部分だけを伝えて、賛同してもらおうと思っても、伝えていない部分を理由に抵抗されるでしょう。
社員は小学校低学年の子供ではありません。
高学年よりも、ずっと大人なのです。
当然、大人扱いすることが必要です。
であれば、会社としての決定事項は、社員に対し論理的にきちんと説明することが必要なはずです。
社員を自分で判断出来る大人として扱っているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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