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【リスクへの備えは?】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
リスクに備えることの必要性は誰もが感じています。
しかし、リスク対策は、簡単ではありません。


ビジネスには、リスクは潜んでいます。
戦略や戦術などの意思決定内容は会社の将来を左右します。
不正や偽装、製造による環境破壊、製品による消費者への健康被害などもあります。
しかし、ビジネスのリスクは、これらのような個々の会社だけのものだけではありません。
バブル崩壊やリーマンショックなどの経済全体が停滞してしまうこともあります。
さらに日本は自然災害も多い国です。
阪神淡路大震災、東日本大震災などの地震もあれば、台風もあります。
起こる可能性があることだけでもたくさんあります。
これらをリストアップするのが、最初にしなくてはならないことです。
そして、これらのことが起こった時、どのような影響があるかを想定します。
この想定も簡単ではありません。
同じことが起こっても、ほとんど影響がない可能性もあれば、壊滅的なことになる可能性もあるからです。
そして、その想定される状況ごとに対策を考えなくてはなりません。
対策は、起こった後にどうするのかを決めておき、準備しておくことで完了します。
考え、決めるには相当な時間がかかります。
その上、事前の準備には費用がかかります。
このような考えていくと、リスクに備えるのは不可能だと思えて来ます。
最近、東京を中心に新型コロナウイルスの感染が再度広がっています。
実際に感染が広がっていることを受け、その対策を至急に検討すると知事が話した時、感じたことがあります。
市民には感染防止対策をするように要請していました。
第2波は必ず来ると話していたのに、対策を考えていないことに違和感を感じました。
感染の第2波が来るのは想定していたことです。
そして可能性が高いことも想定内のはずです。
にもかかわらず、対策を考え、備えていないと、批判されるでしょう。
企業のリスク対策も同じです。
全てのリスクに対して、可能性が高いと想定して、万全の備えを行うのは現実的ではありません。
しかし、かといって、全てのリスクに全く備えをしないのは問題です。
事業継続計画(BCP)が注目されています。
新型コロナウイルスの第2波、第3波、地震、台風など、起こる可能性の高いケースについては、備えることが公器としての企業の責任と考えれらています。
そのことを受け入れ、必要な備えを行っているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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