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【集中することの弊害】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
目の前の仕事に集中することは良いことです。
しかし、それには弊害もあります。


仕事ではスピードと質との両方を求められます。
今、取り組んでいる仕事や課題に集中することは望ましいことです。
集中して取り組むからこそ、スピードも質も上がります。
ところで、集中している時は、どんな状況でしょうか?
目の前のことに集中するので、周りが見えにくくなります。
そして、今取り組んでいることを早く、質高く仕上げることを最優先に考えながら仕事を進めます。
つまり、近視眼的になってしまうのです。
仕事には目的があります。
仕事全体は一括して取り組むにはサイズが大き過ぎることがほとんどです。
そこで仕事全体をいくつかの仕事やタスクに分解して実行することになります。
しかも一人で全てを行うのではなく、複数の人で分担することも多いものです。
このように分割された仕事やタスクを、近視眼的に見ながら実行すると何が起こるのでしょうか?
本来の目的には必要のないことに時間や労力をかけるかもしれません。
本来の目的から考えると、方向性のずれたことをしてしまうかもしれません。
しかし、これらのことが起こるのは、社員に悪意があるわけではありません。
いい加減な仕事をしているからでもありません。
集中して取り組んでいるからこそ起こるのです。
社員が悪いわけではないのです。
そこで必要なのは、本来の目的を思い出させることです。
今取り組んでいる目の前の課題が、本来の目的を果たすために求められているものになっているのかを確認することです。
これらのことを実行させるには、仕組みを組み込むことが効果的です。
仕事に集中すれば集中するほど、全体が見えなくなるものです。
そのため、取り組んでいる仕事が、本来の目的と方向性が合っているか確認する仕組みを持ち、実行することが重要です。
そして、仕組みを作るように指示するのも、作った仕組みを動かすのも、経営者の役割です。
それを理解し、実行しているのも、現場力の強い経営者の特長の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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