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【ギブ・アンド・テイクはもう古い?】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
ビジネスで良く使われる言葉にギフ・アンド・テイクがあります。
それも、時代と共に変わっていくようです。


私がこの言葉を知った頃は、ビジネスは価値の交換という、経済活動の基本を表す言葉でした。
しかし、その後、新たな意味付けがなされたり、言葉自体も変わっていきました。
最初に加わったのは、新しい意味、解釈です。
ギブとテイクは同時に行われるのではなく、先にギブし、その結果テイク出来る、との順序も意味に加わりました。
次には、言葉が長くなりました。
ギブ・アンド・ギブ・アンド・テイク
と、ギブが繰り返されるようになりました。
自分は十分に与えていると思っていても、相手が十分なものを受け取ったと思わなければ、得たいものは得られません。
以前よりも、多く与えることを心掛けることが求められるようになったのです。
次の言葉は、大きな意識の変化を求めるものでした。
ギブ・アンド・ギブン
と、テイクがギブンに変わりました。
テイクは、得る、取るという意味の言葉です。
ギブした人が、ギブする見返りに、自ら相手から欲しいものをもらう行動するのがテイクです。
ところがギブンは違います。
与えられるのです。
得たいものを得るのに十分なものを与えているかどうかを判断するのは相手です。
そして、その見返りとして与えるかどうか、与えるとしたら何を与えるかを決めるのも相手です。
全て相手が決めるという考え方です。
今も、この考え方が主流のようです。
ビジネスの取り引きだけでなく、人間関係でも、この考え方が大切だと言われています。
欲しいものを得るために、誰かに何かを与えようと考えるのも悪くありません。
誰かに何かを与えたら、それなりの見返りを期待するのも当然です。
しかし、欲しいものを得られなかった時は、与えたものが相手にとって十分に価値があるものだったかどうかを考える方が良いかもしれません。
自分が望んでいるものを、相手にきちんと伝えたかどうか見直す方が良いかもしれません。
相手と良い関係を維持したいなら、少なくとも、相手から欲しいものを得られなかったとしても、相手を責めたり、不満を抱いたりしない方が良いです。
このように、ギブ・アンド・ギブンを受け入れているのも、現場力の強いビジネスパーソンの特長の1つのようです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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