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【朝令暮改のトリセツ】

【朝令暮改のトリセツ】
神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
朝令暮改は、経営者の批判材料とされます。
朝令暮改は悪いことなのでしょうか?


朝令暮改は、社員にとって、良いことは何もありません。
それまでにしてきたことは無駄になります。
また新たに1から始めなくてはなりません。
労力としても無駄ですし、気分的にも良くありません。
朝令暮改は、しない方が良いです。
しかし、朝令暮改は絶対に駄目かと言えば、そうではありません。
例え朝令暮改と批判されても、しなくてはならないこともあります。
環境の変化、新たな確かな情報を元に条件を変えて考えると、今の方針を続けていると問題があるケースもあります。
そのような場合は、社員が批判しようと、不満を感じようと、変更しなくてはなりません。
それが経営者の役割ですし、断行しなくてはなりません。
当然、すべき朝令暮改には説明出来る明確な理由があります。
そこで必要なのは、きちんと説明することです。
説明責任を果たすことです。
これが出来ている場合、一時不満が出ることはあっても、経営者の信頼など、組織運営に関して大きな問題になることはありません。
とは言え、先ほども書いた通り、朝令暮改はしない方が良いことです。
業務面、精神面両面で、社員に大きな負担をかけるからです。
世の中の変化は速く、さまざまな情報が飛び交います。
その1つひとつに反応し、いたずらに多くの新たな指示を出し、変更しているとしたら、意思決定のあり方を見直す必要があります。
経営者の意思決定は、社員に新たな業務を課すことになります。
変更が行われれば、それだけ結果として無駄になる業務が増えます。
頻繁に変更すれば、経営資源の無駄遣いと言われても仕方がありません。
社員も疲弊します。
そして、社員も無駄なことをしたくはありませんので、経営者の意思決定や、それに関わる指示を、一旦聞いても、すぐには手を着けなくなります。
経営者はオオカミ少年になってしまうのです。
朝令暮改のマイナスの影響を理解し、出来るだけ避ける。
そのために、きちんとした意思決定を行う。
それでも、すべき時は説明責任を果たしながらも、覚悟を持って断行する。
これも経営者に求められる現場力の1つです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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