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【部下の業務管理の2つの視点】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
管理職の主な役割の1つは、文字通り、部下を管理することです。
中でも重要な業務の管理には2つの視点があります。


管理職は会社組織の中で、部署の業務を遂行する役割を担っています。
部署の業務を遂行するためには、部下の管理が不可欠です。
その中身は、労務管理、健康管理、そして最近はメンタル面での管理も加わり、多様になっています。
しかし、重要なのは業務の遂行に直結する、部下の業務の管理です。
現場で管理職が、部下の業務を管理するためにしていることを尋ねると、複数の答えが返って来ます。
その中で、ほとんど管理職が行っているのが、業務の完了チェックです。
完了だけでなく、業務を構成しているタスクの完了チェックや、進捗も確認している管理職も多くいます。
しかし、管理職自身の忙しさもあり、完了チェックだけか、出来ても進捗チェックまでという管理職が多いようです。
ところで、業務を期限内に完了させるという視点だけで良いのでしょうか?
業務には質も重要です。
そこで、完了した業務へは評価を伝えている管理職は多くいます。
それで、十分でしょうか?
進捗を管理し、指摘すれば進捗の遅れている状況を共有出来るでしょう。
そして後れを取り戻すように指示をするでしょうし、部下も努力するでしょう。
完了した業務の質の問題を指摘すれば、質に問題があることを部下は自覚するでしょう。
次は、質を上げるように意識して業務に取り組むでしょう。
確かに部下は問題点を自覚し、努力するでしょう。
しかし、結果の問題点を指摘し、共有するだけでは育成の視点では不十分です。
進捗の遅れも質も結果です。
その原因は途中にあります。
まずは、途中の段階で、何に困っているのかを把握することです。
計画通りに進める上で、何が障害になっているのか?
それは環境なのか?
それとも本人の能力なのか?
十分なレベルの質の業務が出来ないのには、何が欠けているのか?
知識やスキルが足りないのか?
これらを知り、必要な支援を与えることが育成には大切です。
作業の進捗を管理するチェックの視点と、その過程で不足しているものを知り、身に付ける機会を与える育成の視点との2つの視点で部下の業務を管理することが重要なのです。
これも現場力の強い管理職に必要な要素の1つです。
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オフィス・ビブラビのサービス
執筆者、長尾洋介のプロフィール

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