神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
ビジネスでは、他の人の許可や承認や理解を得ることが必要なことは少なくありません。
そのために必要なことは何でしょうか?
ビジネスは一人で完結するものではありません。
上司や同僚、取引先など業務自体で関係している人もいます。
内容によっては、お客さまにも影響があるかもしれません。
そこで、今までしていることを変えたり、新しいことをする場合、事前に他の人から許可や承認、理解を得ることが必要なケースは多いです。
そのためにしなくてはならないことがあります。
それは相手によって違います。
提案が必要な相手、お願いしなくてはならない相手、説明しなくてはならない相手がいます。
その中で一番最初にしなくてはならないのが、会社からの許可や承認です。
具体的には、上司に提案し、オッケーをもらうことです。
提案するには、提案書のような文書が必要かどうかは別にして、準備が必要です。
ところが、この準備が不十分なケースを多く見かけます。
特に提案が通らないことで悩んだり、不満を感じている現場の話を聞いていると、準備が足りないことがほとんどです。
では、オッケーをもらえる提案を考えるには、何が必要なのでしょうか?
現場で提案について聞いていると、会社や提案する相手のためになることが提案理由として出て来ます。
実際は、提案したいと考えていることの元に、社員や現場がしたいと思っていることが出発点になっていることが多いです。
それでも、提案を考える時に、自分たちの希望を前面に押し出しても通る可能性が低いことを自覚している人も多いです。
そこで主な提案理由に会社にとって良いことを上げています。
それ自体は問題ありません。
この考え方は正しいのですが、通らない提案にある問題の多くは、そこにあります。
前提としている会社にとって、あるいは提案する相手にとって良いことが、当人が必要としていることとずれていることが多いのです。
・正論でもっともらしくても、会社の方向性に合っていない
・会社の方向性に合っているが、今の優先順位は低い
・提案する相手にとって、積極的に採用するほど魅力的でない
以上のような提案は、通ることはありません。
具体的に実行可能性が高いことや、実行した時に効果が出る可能性が高いことに対して説得力のある説明をしても意味がありません。
そもそも、目的が合っていないからです。
提案が通らない理由は、費用対効果や、実効可能性や実行可能性にないことが多いです。
ましてや、熱意や本気度が足りないことでもありません。
今、会社にとって、そして提案する相手にとって必要なこと、望んでいることに合っているかどうかが重要なのです。
それを理解した上で、提案を考え、提案出来るのも、現場力の強い現場の特長の1つです。
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オフィス・ビブラビのサービス
執筆者、長尾洋介のプロフィール
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経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
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