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【明石市長の暴言報道を見る目~リーダー~】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
兵庫県明石市の市長が暴言問題を受けて辞任を表明しました。
明石市長はリーダーとしてどうなのでしょうか?


明石市長が辞任を表明しました。
事故が多発している道路拡張のための土地買収が、計画を過ぎても進んでいないことを受け、部下を叱責した時の暴言が問題となっていました。
市長は、組織のトップであり、リーダーです。
今回のことを、リーダーとしてどうなのかについて考えてみます。
ニュースなどで取り上げられている部分だけでは全容が分かりません。
批判することを目的に、一部を取り上げて揚げ足を取るのも適切ではないので、経緯と暴言を吐いた場でのやりとり全てを見て考えてみました。
まず、放火などの犯罪を指示するような発言は許されません。
目的は正しくても、してはいけないことは、してはいけません。
どんな手段を使ってでも、目的を果たせと命令するのは、リーダーとして問題があります。
そして、使っている言葉も暴力的で、許されません。
計画通りに進んでいないなど、結果が出ていないことを叱責することは問題ありません。
より真剣に取り組むように伝えることも必要です。
しかし、人格を否定するような表現や言い方が許されるわけではありません。
激昂したからと言って、あのような暴言を吐いてしまうのは、リーダーとして問題があります。
この市長は、熱意があり、思い入れの強い人だと思います。
何とか目的を果たしたいと強く思っていると思います。
手段の選択への考慮が足りないのは、強い思いの裏返しかもしれません。
しかし、目的が正しいものであれば、どんな手段でも許されるわけではありません。
買収の手段にしても、部下を叱責し、真剣に取り組ませる手段にしても、不適切です。
しかし、リーダーとして良い部分があります。
それは、大義と熱意です。
組織を動かすには大義、言い換えると正しい目的が必要です。
そして掲げた大義だけでなく、実現する熱意も必要です。
大義とそれを実現する熱意を持っていることは、リーダーに必要な資質の1つです。
繰り返しになりますが、だからと言って、今回の暴言が許されるわけでもありませんし、この市長を擁護しようとも思いません。
いくら大義と熱意があっても、手段を択ばない人はリーダーとして問題があることに変わりはありません。
今回の報道に触れて考えたことは、リーダーに必要な資質についてでした。
経営者は会社のリーダーです。
大義と熱意を持つことと、大義の実現のために真っ当な手段で組織を動かせことは、共に欠かせない経営者の現場力の要素です。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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