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【社内に争いがないことは良いこと?】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
社内に争いがないと、雰囲気も良く、和やかです。
それは、会社にとって望ましいことでしょうか?


先日あるレポートを見ていて感じたことがあります。
そのレポートによると、最近の若い世代はケンカをした経験がほどんどないようです。
そしてその原因は、他人に対して本音をぶつけないからだそうです。
意見が違っていても、反論しなければ、争いになることはありません。
何か間違ったことをしていると思っても、指摘しなければ、相手の機嫌を損ねることはありません。
そうしていれば、平穏さは保たれます。
表面的には平穏ですが、本当はどうなのでしょうか?
意見を言わなければ、お互いに分かり合うことも出来ません。
意見の違いを放置しておけば、合意することはありません。
違う意見を聞くことで、自分の意見を検証することが可能となりますが、その機会もありません。
他人の間違いを指摘しなければ、相手は間違った考えを持ったままです。
間違った行動が改まることもありません。
他人の意見に反論しないことや、間違いを指摘しないのは寛容なのでしょうか?
確かに、反論せず、間違いを指摘しなければ、争いは起こらないでしょう。
人間関係も良好かもしれません。
しかし、本音を隠したまま築いた人間関係は、薄っぺらいものです。
本当に良い人間関係を築くには、本音をぶつけ合うことが大切です。
職場が和気あいあいとしているとします。
しかし誰かが最初に意見を言えば反論は出ない。
誰かが間違った行動をしていても誰も指摘しない。
そんな職場は、良い職場でしょうか?
本音をぶつけるのは、経験がなければ怖いことです。
特に、最近の若い人には苦手な人が多いようです。
それでも、本音をぶつけ合うことは、現場力を高めるために必要です。
多少感情的になる場面があっても良いと思います。
そのような場面を何度も経験することで、うまく意見を戦わせることが出来るようになります。
適度に社内に争いがあるのも、強い現場力を持つ会社の特長の1つなのです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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