神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
ワールドカップサッカーの日本代表が敗退した時、謝罪の言葉を口にする選手が多くいました。
この謝罪は適切なのでしょうか?
ワールドカップサッカーに限らず、オリンピックなどでも、期待されていた結果が出せずに終わった時、謝罪の言葉を口にする選手は多いです。
そもそも謝罪とは、何でしょうか?
犯罪に限らず、何かの罪を犯した時に相手に対して謝ることです。
ところで選手は、どんな罪を犯したのでしょうか?
この場合、相手の期待に応えられなかったことが罪なのでしょう。
それ以外に考えられません。
そもそも周囲の期待は適切だったのでしょうか?
期待している結果が、実力から考えて当然の結果の場合もあります。
実現可能性が低い場合もあります。
可能性は低いことが分かっているのに、結果として期待に応えられないことは罪というのは、理不尽だと考えています。
それでも期待に応えられなかったことを罪と考えるのは、どうでしょうか?
日本的と言えば日本的な、儒教の考え方がベースにある謙虚な姿勢の表現とも言えます。
ところが謝罪するという行為には、別の側面があります。
謝罪している人が、自分自身に非があったことを認め、自分自身を責める行為でもあるのです。
謝罪は自尊心を失わせ、自己評価を下げることにもつながります。
私は、真剣に取り組み、精一杯の努力をした上で出た結果について謝罪する必要はないと考えています。
期待通りの結果が出せなかったからといって、謝罪を求めるのも違うと考えています。
また、とりあえず謝っておく、謝れば済む、という風潮も違うと考えています。
これはビジネスの現場でも同じではないでしょうか?
特に社内で謝罪の言葉が頻繁に聞かれるのは問題があるのかもしれません。
本当に適切な時にだけ謝罪が求められる組織文化も、現場力の強い現場の特長の1つです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オフィス・ビブラビのサービス
執筆者、長尾洋介のプロフィール
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
経営者の「こんな会社にしたい」の実現を支援することを目指して、
2011年にオフィス・ビブラビを設立しました。
VIVE LA VIE(ビブラビ)はフランス語で「人生万歳」という意味です。
ビジネスの支援を通して、そこに関わる人たちの人生が充実したものになる一助となりたい。
そんな思いでサービスを提供しています。
長尾洋介プロフィール
提供サービス