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【事業計画は役に立たない?】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
多くの会社が事業計画を立てています。
単年度の計画だけでなく、中長期計画を立て、ミッションやビジョンを掲げている会社も多いようです。
ところで、立てた計画は役立っていますか?


事業計画に書かれているものは、数値目標と、それを実現するための戦略や戦術です。
厳しい言い方をすると、多くの会社は、事業計画は作ったことで完了しています。
目標数値の進捗を管理することも、進捗状況によって修正することもしていない会社が多いです。
戦略や戦術の実行については、日々意識しながら業務を進めている会社を見ることは少ないです。
その理由は、事業計画を作ることが目的になっているからです。
取り引き銀行などに提出するために作っているだけで、会社運営に使う目的で作っていないからです。
最初は、そうではなかったかもしれません。
しかし実際に、事業計画を作りっぱなしになっている会社が多いです。
戦略や戦術を実行するのは、簡単なことではありません。
しかも現場の社員を巻き込まなくては出来ません。
相当なエネルギーが必要です。
さまざまなことが起こるので、対応しなくてはなりません。
日々の対応だけでも忙しいはずです。
よほどの覚悟がなければ、戦略や戦術の実行は後回しになってしまいます。
しかも、ビジネスの状況は変化していきます。
状況が変化すれば、戦略や戦術の前提も崩れていきます。
前提が変われば、立てた戦略や戦術も見直さなくてはなりません。
このことを経営者は経験的に知っています。
これが、事業計画を作りっぱなしにするようになった本当の理由かもしれません。
将来の予測は不可能です。
では、事業計画を作ることに意味はないのでしょうか?
目標を作らなければ目指すものがはっきりせず、事業を維持成長させることは出来ません。
計画を作らなければ、組織を動かすことは出来ません。
問題は、最初に立てた事業計画に固執することです。
事業計画自体が役に立たないのではありません。
その使い方に問題があるのです。
重要なのは、実行しながら変化を察知し、変化に対応することなのです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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