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【経験から得る学びに差が出る原因】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
先日、ある分野の専門家が参加している研修会でファシリテーターを務めました。
そのパートでは、具体的なケースを元に、意見交換を行いました。
参加者を観察して改めて感じたのは、経験から得る学びには個人差があることです。


その研修では、その分野ではよくある事例に対して、問題点や改善方法について意見を交換しました。
目的は意見交換で、何か結論を出す場ではありませんでした。
最初に小グループでの意見交換を行い、その後、各グループで出た意見を全体で共有しました。
そもそも発言するには考えなくてはなりませんし、考えること自体に意味があります。
グループや全体で共有すれば、自分にはなかった視点や、思いつかなかったアイデアに触れることが出来ます。
その後、参加者からコメントをもらったのですが、人によって大きな差がありました。
自ら振り返り、考えること自体に意味を感じた人
自分では考えつかなかった視点を知ることが出来たことが良かったという人
しかし中には、無駄だったとコメントした人もいました。
その参加者は、小グループでの意見交換の時も、他のメンバーの意見に反論していました。
見回っている時に何度か、注意もしましたが、その方が得た学びは少なかったと思います。
自分で振り返り、考えることは内省です。
多様な視点や意見に触れる代表的なものは、今回のような意見交換やフィードバックです。
内省とフィードバックから学びを得るには条件があります。
それは、経験から学ぼうとする気持ちを持っていることです。
そして、見たくないもの、知りたくないこと、認めたくないことと向き合う覚悟があることです。
これらの条件を、どれくらい満たしているかが、経験から得る学びに差を生むのです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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