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【会議で一気に結論が出そうな時こそ注意が必要】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
会議で結論がスムーズに出ると気持ちが良いものです。
ところが参加者の多くが、この結論で良いのか確信が持てないと感じるケースを見かけることがあります。
実はこのようなことは、会議として盛り上がり、活発に議論された時に起こりがちです。
何が問題なのでしょうか?


議論が盛り上がり、結論が出ると、会議が終わった時に、心地よい達成感が得られるものです。
ところが、そのような会議の結論に限って、後で冷静になった時に、結論が良いものかどうか不安になることが多いようです。
実は、議論が盛り上がる時は、参加者全員が意見を交わしている間に、一つの方向に自然に収束していく傾向が高いです。
極端な言い方をすると、きちんと検討した結果ではなく、勢いで決まった結論です。
俗っぽい言い方をすると、ノリで決まった結論です。
同意ではなく、合意が得られて会議が終わっているのですから、会議としては成功した印象です。
ところがノリで決まったことが、必ずしも実行されなかったり、よく考えると非現実的だったりするのは、飲み会で決まったことを思い出せば、誰にでも記憶にあると思います。
ところで、会議のそもそもの目的な何でしょうか?
もちろん参加者が合意するのは重要です。
それよりも重要なのは、最善の結論を考えだすことです。
ワーク・ブレイクダウン・プログラムでは、必要な検討を着実に行うことを大切にしています。
一気に結論が出そうな状況であっても、前提条件や判断基準などを確認しながら、プロセス通りに進めます。
この進行管理を行うのも、ファシリテーターの重要な役割です。
いくら盛り上がっても、流れや勢いに任せて結論を出すことは避ける必要があります。
会議の最も重要な目的は、最適な結論を考え出すことなのです。
そのことを忘れてはいけません。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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