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【対策自体の評価を最終結果だけで下す問題点】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
目標を達成するためや、何かの問題を解決するために対策を講じることがあります。
そして対策を実施した後で、その対策の評価を下すことになります。
多くの場合、対策を採った成果としての結果を評価することになります。
最終結果をその成果として評価を下して良いのでしょうか?
戦略のピラミッド


最終結果は重要です。
結果を求めて対策を実施してきたのですから当然です。
しかし、最終結果だけを絶対的な指標として使うことには問題があります。
ビジネスで行う全てのことの結果にはバラツキがあります。
バラツキをゼロにすることは理想ですが、現実には不可能です。
そこで対策の良し悪しは、確率と効果の大きさ、そしてコストとのバランス、再現性によって評価すべけなのです。
バラツキを考慮した上で、対策を評価するには必要なことがあります。
それは、平均的な値だと判断出来る情報が集まるまで実施することです。
少なくとも、
・一定以上の期間実施する
・有意な数のサンプル数を集める
の二つの条件を満たす必要があります。
さらにもう一つ重要な要素があります。
着実に実行した結果であるかどうかは当然として、実行の質についても確認することが必要です。
例えば、同じ人でも、その時の時間的余裕や、取り組み方の真剣さやによっても結果に違いが出ます。
対策は、たまたま出た結果によって評価してはいけません。
実行の質による結果の違いが大きい場合も、バラツキの原因を考慮に入れなくてはなりません。
最終的に対策を評価する前に、考慮すべき要素の情報を集めることが重要なのです。
対策の評価を最終結果だけで対策自体を評価するのは不適切です。
対策はそのバラツキを考慮した上での効果と、再現性の高さで評価しなくてはならないのです。
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執筆者、長尾洋介のプロフィール

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