ビブラビ記事一覧

【議論の質を高めようとすると難易度も上がる】

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
当たり障りのない意見交換をするのは、難しくありません。
しかしそれでは議論の質としては低いです。
議論の質を高めようとすれば、様々な意見が活発に出て来なくてはなりません。
ところが、そのような議論はあまり見かけることがありません。
なぜでしょうか?


そもそも、会議が形式化していて、議論をする場でない会社は多くあります。
会議は結論ありきで、反対意見は歓迎されないことが、暗黙の了解となっているのです。
最近は、活発な議論をしようと試みる会社も多いようです。
しかし、なかなか反対意見は出て来ないものです。
その理由も様々ですが、まず、反対意見を言うには、発言する本人に勇気が必要です。
日本人的な姿勢として、反論の対象となる意見を出した人への配慮もあるでしょう。
反論が論破されるリスクもあります。
論破されるのは恥ずかしいと思うので、よほど自信がなければ言えないものです。
しかし、反対意見を言わない暗黙の了解の理由が、結論ありきではないケースもあります。
それは、反対意見が出ても、うまく扱えず、議論がまとまらないことが経験的に分かっているケースです。
結論を出すためには、反対意見を無視したり軽視するしかないのです。
そして参加者は、反対意見を議論の場に出さないようになっていくのです。
多様な意見、特に反対意見をうまく扱うことは、議論の質を高める上で重要です。
しかし、簡単なことではありません。
実は、ワーク・ブレイクダウン・プログラムで、多くの現場に欠けているものが、この多様な意見を扱い、より良い結論を導き出すスキルです。
簡単に出来るようになることではありませんが、諦めず挑戦して欲しいです。
それだけの価値のあるスキルです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オフィス・ビブラビのサービス
執筆者、長尾洋介のプロフィール

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アーカイブ

オフィスビブラビ公式Facebook

PAGE TOP