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変化に見えるものには2種類あります

経営者の現場力

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。
ビジネスは時代の変化に対応することが必要です。
では、時代の変化とは何でしょうか?
経営者の現場力

流行に乗る、という言葉があります。
時代と共に、生活スタイルも変わり、人の好みも変わります。
新しいテクノロジーによって、新しい商品やサービスが生み出され、それまでは当たり前だったものが時代遅れになるかこともあります。
企業が生き残ろうとすれば、時代の変化に対応しなくてはなりません。
アンテナを高く立て、感度を上げると、多くの情報が集まるはずです。
ところで例えば、このような情報があったとしたら、どうしますか?
新しいトレンドを創り出そうとしている企業があります。
その情報はマスコミやネットで広がっています。
その会社の新しい商品やサービスに興味を持った人が、ネットなどで情報を上げれば、話題になっています。
また、今は多様性の時代と言われています。
ある会社が多様性に対応するために、多くのバリエーションの商品やサービスを市場に投入しました。
その中で、一部の商品やサービスが想定以上に売れていると話題になっています。
このような情報があると、どうでしょう?
話題になっている商品やサービスが、流行り、主流になると思いませんか?
それに合わせて、自分の会社も商品やサービスを変えようとしませんか?
それは自然な反応です。
しかし、本当に商品やサービスを変える方が良いかどうかは分かりません。
分からないと言い切ってしまうと、身も蓋もありませんが、本当だと考えています。
変化には、短期間で元に戻る一時的なものと、一定の方向に変化し多少の振り戻しはあっても元に戻らないものがあります。
一時的なものを波、元に戻らない流れを潮に例えて考えるとイメージしやすいかもしれません。
大海で漂っている時、特にうねりが激しい時、自分が浮き沈み、流されているのが波なのか潮なのか分かりません。
後になって初めて分かるものです。
変化の情報があって、それに合わせて商品やサービスを変えるのに時間やコストがあまりかからないならば、対応するのも良いかもしれません。
しかし、それが今までの自社のイメージと違うものだとすれば、しっかりと考える方が良いかもしれません。
後でそれが潮ではなく波だと分かった時、波に乗り遅れると流行は終わり、投資したものに見合う十分な利益が得られないかもしれません。
さらに自社のそれまで作り上げてきたイメージを壊し、以前からのお客様が離れてしまうかもしれません。
とは言え、波だと思って対応しないでいて、それが潮だったら対応が遅れてしまうかもしれません。
本当に、時代の変化に対応するのは簡単ではありません。
それでも、見えている変化に対応するかどうかを判断しなくてはならないのが経営者です。
そして波に乗って社内を振り回せば潮だったと批判されます。
波だと思って対応せず、潮に乗り遅れても批判されます。
それでも判断しなくてはならないのが経営者です。
だからこそ私は、頑張っている経営者にエールを送り続けたいと思っています。
そして支援したいと思っています。
応援しています!

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