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カタカナ言葉の功罪

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2021/08/11 情報を更新いたしました。

神戸を中心に自ら現場と直接関わりながら、現場力強化を支援しているオフィス・ビブラビの長尾です。

ハラスメントが話題になっています。
これに関連してカタカナ言葉の影響が気になりました。

ビジネスの世界でも、カタカナ言葉が多く使われています。
元々ビジネスの理論や戦略が欧米発のものが多いのが一因です。
そしてビジネスに限らず、多くの専門用語がカタカナで表記されています。
もちろん多くの研究は世界で行われており、共通語として英語が使われています。
そのため英語の言葉をカタカナで表記し、そのまま日本で使われているケースが多くあります。

そもそも言語が違えば言葉は違います。
外国語と日本語との間で、一つの単語が一対一で全く同じことはありません。
日本語に置き換えると正確ではなく、カタカナで表記しなければならないことも多くあります。

ところで、カタカナで表記することで、その他にどのような効果があるのでしょうか?

世界標準、海外の研究の成果などの権威付けが出来るという効果もあります。
その影響もあり、カタカナ言葉は、少し格好良いと感じる傾向もあると思います。
しかし、付いたイメージが本来の言葉の意味と違っていることも増えています。
誇張や誤魔化しに利用されているケースもあるのです。

そして最近気になっているのが、カタカナ言葉を使うことで、伝えている意味の重さや、伝えることの心理的重さが変わっていることです。
その一つの例がハラスメントです。

ハラスメントの意味は、嫌がらせです。
ハラスメントと言うのと比べて、嫌がらせの方が、強く、重く、使うのに覚悟がいる言葉です。
つまりハラスメントの方が言いやすいのです。
カタカナ語を使えば言いやすいから、言いたくても言いにくいことが言えるのならば、良いことです。
しかし、言いやすいからといって、本来の意味の重さを感じることなく、気軽に使われるのは問題です。

カタカナ言葉には良い面も、悪い面もあります。
実は、使う言葉の選択が大切なのは、カタカナ言葉だけではありません。
良いコミュニケーション取るには、正しく相応しい言葉を選ぶことが重要です。
そのようなコミュニケーションを取れるのも、強い現場が持っている特長の1つです。

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